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 問題症例
  (その1)


問題のあった症例の1番目の症例をご紹介します。 
他院で治療開始、途中でトラブルがあったようです。
このようなことは本来あってはならないことですが、最近水面下で相当に増加していると思われます。

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治療前  33才社会人女性 
他院にて抜歯による治療開始。
しかし、すでにここまで3年間経過するも、いまだ抜歯スペースがうまらないことが問題点。
 
お口元の写真
上唇がやや出ているようですが、ご本人はとりたてて問題点にしておられません。
オトガイがしっかりとありますね。
 
  お口の中の写真 
上顎4前歯と犬歯に大きな抜歯の空隙が完全に残っています。(左上
下顎の空隙はほとんどなさそうです。(左下

上下
奥歯の前後的かみ合わせは悪くありません。(右中下)。 
しかし、全体的に深く咬みすぎています。 これが円滑な治療をはばむ問題点です。 このことは患者さんが気づいておられます(後述)が、バカバカしいことに主治医が気づいていないのです。

問題点
決定的な問題点があります。上下ともに第二大臼歯に装置がついていないことです。(左上下
明らかな手抜き治療が行われています。 これが理由で、前歯や側方歯部分の咬み合せが深いままなのです。 明々白々です。
理由はわかりませんが、第二大臼歯については装置をつけないで放置されてあったわけです。(左模型
治療方針
すべての装置の入れ替えです。
このようにレベルの低い治療を踏襲するわけにはまいりません。 
手間はかかりますが装置のポジションはきわめて重要なので、新たに付け替えが必要です。 
また、上下第二大臼歯に装置が必要です。 
全体の咬み合わせを浅くしてから、上顎前歯を後退させます。
使用装置
歯の外側のエッジワイズ装置


手抜きするとどうなるか?
上の模型写真を見てください。 カーブが見られます。 第二大臼歯が伸び上がってますね。 
矯正歯科の治療ゴールは、このカーブをなくしてまっすぐにしないといけません。 第二大臼歯に装置がないと、前に位置する第一大臼歯が沈み込んでカーブがよけいに深くなってしまいます。
 


 
  治療中  お口の中の写真 
治療の最終段階に入っています。

全体の咬み合わせが浅くなっていることが明らかです。 こうならないと上顎の空隙は閉鎖できないです。

もちろん、上下第二大臼歯に装置がつけてあります。(
左上下
上顎の左右の犬歯の見え方が最初とじゃちがうでしょう? 短く見えるでしょう?
歯が歯ぐきにめり込んでいるから短く見えるのです。 
全体の咬み合わせが浅くできている証拠です。


 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
治療後 1年6ヶ月の動的治療を行いました。 

お口元の写真
 
上の唇はへこんだようです。
 

お口の中の写真
良好です。
安定感抜群です。
評価
歯列全体が調和を持ってきれいです。
なんなく問題点を突破することができました。
当然にすべきことをすれば、当然の治療結果がついてまいります。
感想
結局トータルで5年近い月日が費やされました。
全くおろかなことです。 
治療が”うまい”とか”へた”を論じる以前の問題です。
やる気と熱意に欠けた治療は、患者さんから希望を奪い、患者さんを絶望に陥れます。 
今回はその絶望の淵から救い出すことができました。 
こういう方々は、心疲れ心が病んだ状況でお越しになることが多いです。 治療に入る前に、心のケアをする必要のある場合もあります。 
  何度も時間をかけてお話を聞いてあげることが大事です。 メールを何十回と交わすこともあります。 痛んだお気持ちを和らげることで希望の光が見えてきます。 そうして、ようやく治療開始につながります。



手抜きしないとどうなるか?
上の模型写真を見てください。 カーブがなくなり平坦化さています。

これが矯正歯科の治療ゴールです

 

 

●ここまでの治療費(消費税含む、令和元年5月1日現在)
検査料5.8万円
矯正料69万円
再診料3800円x18回

この治療で生じる可能性がある一般的リスク説明
◆すべての治療が計画通りに行くとは限りません。努力しても目標に到達できないこともあります。
様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する場合があります。
矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。治療開始は慎重な決断が必要です。
◆上記の治療期間はおおよその目安で、歯の動き方や治療内容に個人差があるので治療期間が延長することがあります。
最初は矯正装置による不快感、お口の内側に痛み等があります。装置に慣れる期間が必要です。
◆歯の移動時には浮いたような感じがあり、痛みを伴うことがあります。
装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療にはあなたのご協力が非常に重 要であり、
 それらが治療結果や治療期間に影響します。
治療中は装置が付いているため歯が磨きにくくなります。治療中にはしっかりと歯と歯ぐきの清掃をしないと虫歯や歯周病が
 できることがあります。

◆口腔衛生管理はあなたの自己責任でしっかりと行ってください。定期的なメンテナンスも積極的に受けてください。
◆症例によっては、歯が動いて 隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
◆症例によっては、歯ぐきが退縮する場合があります。
◆症例によっては、歯根吸収が生じて短くなる場合があります。
◆症例によっては、歯髄の
神経が障害を受けて歯髄壊死が生じる場合があります。
◆症例によっては、
歯と骨が癒着していて歯が動かない場合があります。
◆症例によっては、金属等のアレルギー症状が出る場合があります。
◆症例によっては、歯を失う場合があります。
◆関節の状況が元々よくない人は、
「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症が発症することがあります。
◆症例によっては、歯が破接する場合があります。

◆症例によっては、歯の表層のエナメル質に元からあるクラック(ひび)が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、傷ついたり破折したりすることがあります。

◆人工物が装着されている歯は、人工物と歯の継ぎ目が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、矯正治療前中後に作り直さないといけないことがあります。

矯正装置を誤飲する場合がありますのでご注意ください。
矯正用アンカースクリューを複数本数使用する可能性があります。
◆ストリッピング、カウンタリングといって歯と歯の間や歯の先端の形を整えたり、咬み合わせの微調整のために歯を削ることが
 あります。

◆矯正 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する 可能性があります。
 ※エナメル質には元からクラック(ひび)があります。このクラックは経年的に増えてゆきます。
◆矯正 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。再治療等が必要になる こと
 もあります。
◆矯正
装置が外れた後、保定装置をしっかり使用しても歯は少し動いたり隙間があいたりすることがあります。
◆これをできるだけ最小限にとどめるために保定処置できるだけ長く使用しましょう。
◆矯正
装置が外れた後、骨格の成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する場合があります。
◆矯正装置が外れた後、加齢や歯周病等により歯を支えている骨が吸収すると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。
◆矯正装置が外れた後、第三大臼歯を(親知らず)を抜歯しないと思わぬ悪い結果につながることがあります。
◆治療は長期になります。 将来、その他不測の事柄が現れることもあります。

◆装置の作製、撤去には長い時間が必要です。 あなたのご協力をお願いします。

◆治療の予約時間は、混雑時には常にご希望のとおりにできないことがあります。
◆できるだけ毎回説明を含めながら治療をすすめますが、お口の状態は毎回変化しますので、  説明内容や治療手順は前回の
 説明と細かな点で異なることもあります。
◆矯正料はご予定の期日までに郵便振込でお支払い下さい。お支払方法は治療の進行に従って分割でお支払いください。
◆矯正料のお支払いが予定期日より大きく遅れますと、治療を継続できなくなることがあります。
◆虫歯の検診や治療費および抜歯等の外科的処置は上記の矯正費用に含まれていません。
矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)の費用はすべて含まれています。
白いワイヤーのご使用は、一回あたり追加費用1500円が必要です。ただし、治療段階によってご使用いただけないことがあります。
◆治療に必要な歯ブラシはご購入いただきます。
◆あなたの結婚式等の自己都合で装置を撤去ご希望の場合、5000/歯の別の費用が必要です。
◆上あご前歯にはセラミック製装置を使用します。
◆下あご前歯には金属製装置を使用します。セラミック製装置を使用すると上あご前歯の先が欠けてしまうことがあるからです。
  それでもセラミック製装置を使用して生じる問題については患者様の自己責任となります。
 セラミック製装置から金属装置への交換は、5000/歯の費用が必要です。
◆矯正装置を紛失または破損されますと、再診料に加えて別途費用(材料費等)が発生します。(1000-20000)
◆領収書は再発行しておりませんので大切に保管しましょう。
◆再診料は将来改訂されることがありますのでご了解ください。
◆当院では、治療内容や結果を学会等で学術的な目的に使用する場合があります。

 


   

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