好田矯正歯科/症例(治療例)

 
 

  


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 開咬症例
 (その2)


開咬症例(かいこう、オープンバイト)の2番目の症例をご紹介します。
非抜歯で治療が行われました。 
下顎前歯にセメント質腫が見つかったため、慎重な判断が求められました。 

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治療前 

19歳 社会人女性 
患者さんの訴えでは、前歯が全く咬めないことが大きな問題で、なんとか咬めるようにしてもらいたい、というご希望でした。
 
お口元の写真
唇はやや豊かな状況、お口元は上下の唇が出たようにみえます。 
  お口の中の写真 
上下の前歯が完全に開いています。
この状態を開咬(かいこう、オープンバイト)といいます。
全く前歯は機能しないです。

上顎前歯の2本の間にすき間があります。 
下顎前歯の4本の間にも大きなすき間が見えます。
すき間のせいか、上下の前歯は前方に傾斜が強くなっています。
 
下顎の右下の大臼歯2本が内側にたおれています。

診断
セメント質腫を伴う開咬症例です。

治療方針
抜歯はしません。
上下前歯のすき間を詰めることで、上下前歯の傾斜を内側に傾斜させ開咬を治します。

問題点が見つかりました。下の前歯の歯根にセメント質腫という良性腫瘍がみつかりました。
さほどに悪者のではないですが、歯に固着していると歯が動かないことがあります。
それが一番心配でした。

★セメント質腫
 あとから詳しく解説します。

使用装置
歯の外側のエッジワイズ装置


 

 

治療後

1年2ヶ月の動的治療を行いました。 


お口元の写真
 
変化が明瞭ではありません、ややお口元がしまったように見えます。
(私の主観です。)
  お口の中の写真
前歯の上下のかみ合わせは、良好に矯正されました。 しっかりと咬めるようになりました。

上下前歯の傾斜度は、歯が内側に入ったので
前に出た感も矯正できました。

下の奥歯の状況も改善されています。これで奥歯もしっかりと咬めるでしょう。

評価
改善の見られる治療結果です。 この症例は、装置撤去後2年間の経過観察中ですが、咬合は安定しています。
学会に発表できる価値ある内容です。 プロの中でも高い評価が受けられる内容です。

セメント質腫で困難なことが発生しなかったことが幸運でした。


 
  好田先生から
おつかれさまでした。
何といっても、セメント質腫はブラックボックスです。

これは歯を移動させてみないと、どうなるかがわからない怖さがあります。 このケースはラッキーでした。

幸運に恵まれると、あとの治療は簡単でしたね。
この種の不正咬合は後戻りしやすいという点で、難治症例とされてきました。
この症例は術後2年間の経過も安定しており、経過良好です。

セメント質腫について

セメント質腫とは歯質一部であるセメント質(歯根表層にありグレー色をしている、通常は骨の中にあり見ることはできない。)が異常に増殖したものです。 分類は腫瘍になっていますが、良性で悪性転化することはありません。
治療前 治療後
左の写真を見てください。歯根の先に白くまるく写った像があります。 白くなっているのはレントゲンが通りにい石灰化していると判断できます。 歯のくっついて石灰化度が高いと歯は動くことができません。 

右の写真をご覧下さい。歯の歯根がセメント質腫から離れている様子が見れます。元々歯が位置した部位は暗く見えます。 普通の骨質と同じ程度です。 歯がセメント質腫から離れて移動したことがよくわかります。 珍しい写真です。
 
 ●ここまでの治療費(消費税含む、令和元年5月1日現在)
検査料5.8万円
矯正料69万円
再診料3800円x14回

この治療で生じる可能性がある一般的リスク説明
◆すべての治療が計画通りに行くとは限りません。努力しても目標に到達できないこともあります。
様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する場合があります。
矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。治療開始は慎重な決断が必要です。
◆上記の治療期間はおおよその目安で、歯の動き方や治療内容に個人差があるので治療期間が延長することがあります。
最初は矯正装置による不快感、お口の内側に痛み等があります。装置に慣れる期間が必要です。
◆歯の移動時には浮いたような感じがあり、痛みを伴うことがあります。
装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療にはあなたのご協力が非常に重 要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
治療中は装置が付いているため歯が磨きにくくなります。治療中にはしっかりと歯と歯ぐきの清掃をしないと虫歯や歯周病ができることがあります。
◆口腔衛生管理はあなたの自己責任でしっかりと行ってください。定期的なメンテナンスも積極的に受けてください。
◆症例によっては、歯が動いて 隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
◆症例によっては、歯ぐきが退縮する場合があります。
◆症例によっては、歯根吸収が生じて短くなる場合があります。
◆症例によっては、歯髄の
神経が障害を受けて歯髄壊死が生じる場合があります。
◆症例によっては、
歯と骨が癒着していて歯が動かない場合があります。
◆症例によっては、金属等のアレルギー症状が出る場合があります。
◆症例によっては、歯を失う場合があります。
◆関節の状況が元々よくない人は、
「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症が発症することがあります。
◆症例によっては、歯が破接する場合があります。

◆症例によっては、歯の表層のエナメル質に元からあるクラック(ひび)が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、傷ついたり破折したりすることがあります。

◆人工物が装着されている歯は、人工物と歯の継ぎ目が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、矯正治療前中後に作り直さないといけないことがあります。

矯正装置を誤飲する場合がありますのでご注意ください。
矯正用アンカースクリューを複数本数使用する可能性があります。
◆ストリッピング、カウンタリングといって歯と歯の間や歯の先端の形を整えたり、咬み合わせの微調整のために歯を削ることがあります。
◆矯正 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する 可能性があります。
 ※エナメル質には元からクラック(ひび)があります。このクラックは経年的に増えてゆきます。
◆矯正 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。再治療等が必要になる こともあります。
◆矯正
装置が外れた後、保定装置をしっかり使用しても歯は少し動いたり隙間があいたりすることがあります。
◆これをできるだけ最小限にとどめるために保定処置できるだけ長く使用しましょう。
◆矯正
装置が外れた後、骨格の成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する場合があります。
◆矯正装置が外れた後、加齢や歯周病等により歯を支えている骨が吸収すると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。
◆矯正装置が外れた後、第三大臼歯を(親知らず)を抜歯しないと思わぬ悪い結果につながることがあります。
◆治療は長期になります。 将来、その他不測の事柄が現れることもあります。

◆装置の作製、撤去には長い時間が必要です。 あなたのご協力をお願いします。

◆治療の予約時間は、混雑時には常にご希望のとおりにできないことがあります。
◆できるだけ毎回説明を含めながら治療をすすめますが、お口の状態は毎回変化しますので、  説明内容や治療手順は前回の説明と細かな点で異なることもあります。
◆矯正料はご予定の期日までに郵便振込でお支払い下さい。お支払方法は治療の進行に従って分割でお支払いください。
◆矯正料のお支払いが予定期日より大きく遅れますと、治療を継続できなくなることがあります。
◆虫歯の検診や治療費および抜歯等の外科的処置は上記の矯正費用に含まれていません。
矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)の費用はすべて含まれています。
白いワイヤーのご使用は、一回あたり追加費用1500円が必要です。ただし、治療段階によってご使用いただけないことがあります。
◆治療に必要な歯ブラシはご購入いただきます。
◆あなたの結婚式等の自己都合で装置を撤去ご希望の場合、5000/歯の別の費用が必要です。
◆上あご前歯にはセラミック製装置を使用します。
◆下あご前歯には金属製装置を使用します。セラミック製装置を使用すると上あご前歯の先が欠けてしまうことがあるからです。
  それでもセラミック製装置を使用して生じる問題については患者様の自己責任となります。
 セラミック製装置から金属装置への交換は、5000/歯の費用が必要です。
◆矯正装置を紛失または破損されますと、再診料に加えて別途費用(材料費等)が発生します。(1000-20000)
◆領収書は再発行しておりませんので大切に保管しましょう。
◆再診料は将来改訂されることがありますのでご了解ください。
◆当院では、治療内容や結果を学会等で学術的な目的に使用する場合があります。

 


   

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