好 田 矯 正 歯 科       since 1993  

  Q & A
    よくある
 ご質問と答え


好田矯正歯科が実践している臨床で、よくご質問いただく内容をまとめて公開しています。  
成人の矯正、小児の矯正、および料金に関することの三つにわけて解説しています。

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Home   >   Q&A よくあるご質問とお答え            

1. 永久歯列(成人矯正)の矯正治療に関するご質問

2.
小児矯正治療に関するご質問

3. 治療費用に関するご質問 

 

1.永久歯列(成人矯正)の矯正治療に関する質問
 
(質問項目をクリックしてください)   
Q1. 成人の矯正治療は治療期間が長くかかると聞いていますがどれくらいの期間がかかりますか?
Q2. 子供のときから歯並びが悪く、悩んでいます。大人になってからでも本当に 歯が動くのですか?
Q3. 抜歯をしなければならないと聞いています。私はできるだけ歯を抜きたくな いのですが治療できますか? 
Q4. どのような装置を使って歯を動かすのですか?
Q5. 矯正治療は痛いと聞いていますがちょっっと不安です。どのような痛みがあるのですか?
Q6. 治療中に虫歯になったらどうするのですか?治療はできるのですか?
Q7. 家族に、特に両親に内緒で治療を受けたいのですが、知られないようにできますか?

Q8. 矯正治療中に転勤で通院できなくなりました。どうすれば良いですか?
Q22. 矯正治療中に妊娠や出産をすると何か良くない問題がありますか? 
Q23. 私は歯ぎしりがひどく、このままだと歯がボロボロにすりへってしまうのではないかと心配ですが、矯正治療をしなくてはいけませんか? 
Q24. 装置が見えるのが気になるのですが、見えない装置で治療が受けられますか?  
Q25. 審美歯科と矯正歯科とどちらで矯正治療を受けるのが良いでしょうか?
Q26. 歯を抜くときは、最初に一度に抜くのですか? 
Q27. 前歯が差し歯になっています。矯正治療は可能ですか? 
Q28. 子供の時に虫歯で永久歯を抜かれてしまい、歯の数がたりません。それでも矯正治療ができますか? 
Q29. どうして歯が動くのでしょうか? 不思議に思います。 
Q30. 成人の女性です。近い将来に結婚する予定です。今、矯正を始めてしまっった場合、結婚式の時に装置を外してもらうことはできますか?  
Q31. 他の矯正歯科医院で治療を受けてましたが、転勤で通院ができなくなりました。 そちらで継続して治療をしてもらえますか?   
Q34. 私は上の前歯のならびだけが悪いと思うのですが、それでも下の歯や奥歯にも装置をつけなければなりませんか? 
Q36. 矯正の検査はどのようなことをするのですか?
Q37. 下の前歯が前に出ていて上の前歯と歯の先と先があたって、”受け口”のようになっています。 このような場合はどのようにして治すのですか? 歯の並びはきれいなのですが、歯を抜くのですか?
Q38 虫歯で奥歯を抜いたままで放置してあります。このままほおっておいてよいでしょうか? 少し心配です。
Q39. 上顎前突症で上の前歯と鼻の下の部分が前に飛び出しています。 私は子供の頃から慢性の鼻炎を患っていたのですが(口で呼吸するのが癖になっているほど)、今の歯並びと何かの因果関係があるのですか? 
Q42. 矯正治療で歯を抜いたり抜かなかったりするのは何か基準があるのですか? 
Q43. 歯を抜く治療の場合、何本の歯を抜くのですか? 

2.小児矯正治療に関する質問
 (質問項目をクリックしてください)                                                 
Q9. 子供の矯正はいつごろから開始すればよいですか?
Q10. 子供の矯正治療はどれくらい期間かかりますかが?
Q11. 乳歯が抜けた後に永久歯がなかなかはえてこないのですが、大丈夫でしょうか?
Q12. 乳歯の前歯の歯並びがだんだんとすき間があいてきましたが、どうなるのでしょうか?
Q13. 上の左右の前歯にすき間があいてハの字の生えてきました、大丈夫でしょうか?
Q14.
下の乳歯の前歯の後ろがわに永久歯がはえてきた!どうしよう・・・?
Q15. 永久歯のはえる場所がないからといって、隣の乳歯を順番にどんどん抜いていってよいのですか?
Q16. 歯医者で割り箸をかんでおくように言われましたが、そんなので治るの?
Q17. 上の前歯と前歯の間に変な歯が生えてきて前歯がねじれてしまいました。どうすればいいですか?
Q18. 治療はいたいですか?

3.治療費用に関する質問 
(質問項目をクリックしてください)
Q19. どうして、はならび(矯正)の治療費用がこんなに高いですか?
Q20. 費用は分割で支払えますか?カードのローンは使えますか?
Q21. 歯科医院によって、治療費用に大きな差があるようですがなぜですか?
Q32.

医療費控除を受けたいのですが、矯正歯科治療でもできますか                                                   

Q33. 税務署に医療費控除を申告したのですが、成人の矯正はダメだと言われました。どうしましょう?
Q35. 上の前歯だけの矯正の場合、費用はどうなりますか?
Q40. 各医院によって、矯正の費用の内訳が違うようです。その違いを教えてください?
Q41. 子供の矯正の場合の費用も大人(成人)と同じ費用が必要ですか? 
Q44. 前歯に使う白い目立たない装置をつけてもらうには特別な費用が必要ですか?

                                                                                                                                                                                 

                                                                                            


Q1.成人の矯正治療は治療期間が長くかかると聞いていますがどれくらいの期間がかかり ますか?
私の治療では平均して抜歯をする場合で1.5−2.0年、抜歯をしない場合で1.0−1.5年です。個々のケースでは少しばらつきがあります。歯の動きやすい方とそうでない方では差が生じます。なお、当院では科学的な診断と高度な治療技術によって治療期間をできるだけ短縮できる方法を工夫し、患者さんの負担を軽減しようと努力しています。

Q2.子供のときから歯並びが悪く、悩んでいます。大人になってからでも本当に歯が動くのですか?
はい、大丈夫です。何も問題はありません。歯があって、歯の周りのはぐきが健康であれば十分治療可能です。ただし年齢が上がると歯槽膿漏を持っておられることがあります。重度の歯槽膿漏の方は場合によっては歯を動かさないほうが良いこともあります。

Q3.抜歯をしなければならないと聞いています。私はできるだけ歯を抜きたくないのですが治療できますか? 
  矯正治療を受ける全員の方が抜歯をしなければならないわけではありません。 抜歯をする場合は科学的でかつ合理性のある判断と、術者の豊富な経験が必要です。 綿密で繊細な診断によって不必要な抜歯を少なくすることができます。 歯を抜きたくないとおっしゃる方には、私はできるだけその希望をかなえてあげたいと思います。 しかし、厳密な診断の結果、
余儀なく抜歯をせざるをえない場合がありますのでご了解ください。

Q4.どのような装置を使って歯を動かすのですか?
始めに、歯にブラケットというセラミック製、プラスチック製、金属製の装置をのり(接着剤)ではりつけます。決して、歯に穴をあけたり傷つけたりするわけではありません。次に、ごく細いアーチワイヤーという馬蹄形の金属性ワイヤーを装置に挿入します。あとは時間がたてば勝手に歯が動いてくれます。貴方の歯がどんどん移動して歯並びが治っていくのをご自分の目で確かめるのは楽しいことですよ。

Q5.矯正治療は痛いと聞いていますがちょっっと不安です。どのような痛みがあるのですか?
矯正治療の痛みは二種類あります。
 まず、装置をつけることで唇やほっぺたの内側に傷がついてしまいます。この痛みは最初の1週間程度でかなりましになります。装置になれてしまえばたいしたことはありません。
 次に歯を動かすときの歯の周りの組織の反応です。これはかなり個人差があります。最初、歯に力を加えて5−6時間経つと歯が浮いたような感じがしてきます。しっかりと咬みしめると痛みが伴うことがあります。歯に力を加え始めて2-3日後に痛みのピークがきますが、1週間程度で次第に軽くなっていきます。通常、月に1回の調節をするたびに同じような反応がでますが、その程度はだんだん軽くなります。だいたい3ヶ月ぐらいたてば、ぐっと楽になりあとは大丈夫です。痛みに耐えられない場合は鎮痛薬を服用してもらう場合もありますが、薬をほしがる人はほとんどありません。
 なお、歯を動かすときの痛みを全く感じない人もあります。

Q6.治療中に虫歯になったらどうするのですか?治療はできるのですか?
はい、大丈夫です治療は可能です。装置を一時的に外して虫歯の治療をしていただく場合があります。装置をはずすと矯正治療の進行が著しく遅れることが予想される場合は、虫歯の進行をとめる処置をしていただきます。そして、矯正治療の終了後に改めて本格的に治療を受けていただくのが理想的です。

Q7.家族に、特に両親に内緒で治療を受けたいのですが、知られないようにできますか?
はい。できます。 時々、そのようなご質問を受けることがあります。年配の方には矯正歯科治療をご存知のない方がまだまだ多く、まだまだ我々の仕事が世の中に十分に理解されていないと感じる事があります。 さて、そのような場合は、医院から患者さんのお家に電話をするようなことは絶対にしません。 だから、何かあれば必ず、患者さんのほうから連絡をしていただくことにしています。 歯の裏側からの矯正をすれば完全に内緒にできますが、通常の外からの治療でも口を大きく開けなければほとんど隠せるようです。 これは実際にそういう患者さんから聞いたことです。

Q8.矯正治療中に転勤で通院できなくなりました。どうすれば良いですか? 
ご本人やご両親が急な転勤で治療が継続できなく場合があります。できれば治療の最初から最後まで一人の矯正歯科医師が担当することが理想ですが、これは仕方のないことです。このような場合、当院では診断に用いた資料や写真、治療の経過を記録したカルテの写しをお渡しし、継続治療をしてくれる医療機関をご紹介しています。なお、未治療分の治療費は当院の規定に従ってお返しています。

  Q22.矯正治療中に妊娠や出産をすると何か良くない問題がありますか?
矯正治療とご出産の両方を考えておられる女性はたくさんおられるはずです。まず、妊娠が矯正治療に与える影響は以下の3つが考えられます。
 
@矯正治療では、治療を始めるにあたりレントゲン検査を行います。わずかな放射線量です 
      が、妊娠中の方には心配なことです。  わずかなことでも避けるべきことですね。
 A矯正治療では抜歯をしなくてはいけない場合があります。抜歯をした後には薬を飲んで頂
   かなくてはいけないことがあり、妊娠中は心配ですね。 これもできれば避けたいことのひと
   つです。
 B妊娠によって母体のホルモンバランスが変化し歯肉(はぐき)が炎症をおこし赤く腫れやす
      くなる人があります。  しかし、これは普段の歯ブラシをしっかりしていただくことで予防は十
     分可能です。
矯正治療でレントゲン検査や抜歯は通常治療の最初に行われることが多いので、治療初期をすぎれば妊娠、出産は問題がないと思います。 だから、安心して矯正治療を受けていただきたいと思います。 こういうことは恥かしがらず、遠慮しないではっきりとおっしゃっていただいた方が対応が簡単です。
 次は、矯正治療が妊娠中の胎児や出産に与える影響ですが、これはまったく問題がありません。 矯正は局所的な治療なので、全身に影響することは一切ありません。 いままで、何人もの方が治療中に妊娠、出産されましたが、問題はまったくありませんでした。

Q23.私は歯ぎしりがひどく、このままだと歯がボロボロにすりへってしまうのではないかと心配ですが、矯正治療をしなくてはいけませんか? 
歯ぎしりの原因は、顎の運動をつかさどる筋肉とそれを支配する神経系の不調和でおこると考えられます。 神経と筋肉の機構の不調和があれば寝ているあいだに無意識下で歯ぎしりをしてしまいます。 仕事上や対人関係のストレスがあると神経がイライラし歯ぎしりにつながる場合もあります。 また、歯並びが悪いと神経と筋肉の不調和から歯ぎしりにつながる場合も考えられます。 
 治療は必ずしも矯正治療が必要というわけではありません。 とりあえずの応急処置として、歯ぎしりから歯を守る”ナイトガード”とよばれる入れ歯のようなプレートがあります。 これは歯科医院で健康保険で治療可能です。 これを装着してしばらく様子を見た後、矯正治療を考えると良いでしょう。 
歯科医院で虫歯の治療をした後から歯ぎしりが始まったという場合は、その虫歯の治療をやり直してみると良いかもしれません。

Q24.装置が見えるのが気になるのですが、見えない装置で治療が受けられますか?  
周りの目を気にする方には、歯の内側からの治療が可能です。 装置の紹介と詳細な治療経過も紹介しています。 ただし、歯の内側からの治療は費用が高くなります。 人から見られるのもいやだし高い費用が出せないという方のために、当院ではセラミック製の装置を用意しています。 歯の外からの通常の治療に標準仕様で使用しています。 セラミック製装置は高級で審美感にすぐれた装置です。

Q25.審美歯科と矯正歯科とどちらで矯正治療を受けるのが良いでしょうか?
   どちらでもかまわないと思います。 審美歯科は院長が審美専門に治療し、矯正専門医を外部から招いている場合が多いと思います。 矯正専門医院ではありませんが、しっかりと仕事が分業されていれば、かなりのレベルことをやっているはずです。 ただし、審美歯科は大都市圏の中心部に立地し、大規模な広告によって患者さんを集めているので、治療費用が高くなりがちです。 (これは、都心部に立地する矯正歯科にも同様ことが言えます。) 一方、都市周辺の衛星都市に立地する矯正歯科ではコストを比較的安くすることが可能だと思います。 したがって、通院の利便性と治療費用の高安とを天秤にかけてお考えいただければ良いと思います。 
  ちなみに私の好田矯正歯科はJR茨木駅前(田舎町ですが・・・)に立地しますが、その立地ゆえに比較的に安い金額で治療を提供できていると思います。 通院可能な方にはたいへんお得な選択と考えます。

Q26.歯を抜くときは、最初に一度に抜くのですか? 
   いいえ、一度にたくさんの歯を抜くことはしません。 同時に抜歯する歯の数は2本までが限界で、まず片側の上下を抜歯していただきます。 そして、傷が治ってご飯が食べれるようになってから、反対側上下を抜いていただくようにしています。 怖い方は1本づつでも結構ですよ。 
  抜歯の時期は最初とはかぎりません。 上記の理由で一度に抜歯できないので、その間に矯正装置を作っておきます。 そして、歯が抜き終わればすぐに歯の移動をスタートできるようにしておきます。 

Q27.前歯が差し歯になっています。矯正治療は可能ですか? 
可能です。 差し歯の表面にわずかに細かい凹凸つけます。 この部分に特別な接着剤を用いて装置を接着します。 矯正治療が終了すれば差し歯の表面はきれいに磨いて終了です。 ただし、すでに作製されてから古くなったものや、色調が合わないものもあるので、この場合には矯正治療後に再製したほうが良い場合もあります。

Q28.子供の時に虫歯で永久歯を抜かれてしまい、歯の数がたりません。それでも矯正治療ができますか? 
それは残念でしたね。 これからはそのようなもったいないことはない様に気をつけましょう。 さて、矯正治療は十分に可能です。 心配しないで下さい。 このようなアブノーマルな症例はよくあります。 先天性欠如といって生まれつき歯の数が通常よりも4本も5本もたりない人もありますよ。 それでも何とか治療技術によってこれをカバーしてきました。

Q29.どうして歯が動くのでしょうか? 不思議に思います。 
そうですね。 不思議ですね。 私もその不思議さゆえに興味をもってこの道に入りました。 歯の周囲には歯の植わっている硬い骨があります。 ある方向から歯に力を加えると、力の加わった部分の骨に”破骨細胞”という細胞が出現し、骨を破壊吸収してしてゆきます。 しばらくすると歯は破骨細胞が吸収した部分にゆっくりと移動してゆきます。 同時に歯が移動した後の部分には”造骨細胞”という細胞が出現し、骨を新生してゆきます。 このような骨の改造システムを利用して矯正の臨床を行っているのです。 この骨の改造システムには血行がたいへん重要です。 血行を介して上記の二種類の細胞が出現し、その細胞の栄養も血行によって運ばれます。 したがって、血行が悪くなるような条件下では歯の移動が遅くなることも考えられます。

Q30.成人の女性です。近い将来に結婚する予定です。今、矯正を始めてしまっった場合、結婚式の時に装置を外してもらうことはできますか? 
   このご希望は多いですね。 心配はいらないですよ。 うまくやってあげます。
結婚式の直前に前歯の良く見える部分の装置を一時的に撤去します。 後ろの見えない部分はそのまま残しておきます。 そして、結婚式あるいは新婚旅行が終わればすぐに装置を付け直します。 それで十分対応ができると思います。 しかし、あまりに長期になりますと、勝手に歯が動いていまうので困ります。 まあ、1週間から10日程度まででしょうか。
  ただし、申し訳ありませんが費用は別途必要です。(一本あたり5000円)  装置の付け替えは患者さんのご都合でそう簡単にできることではありません。  

Q31.他の矯正歯科医院で治療を受けてましたが、転勤で通院ができなくなりました。 そちらで継続して治療をしてもらえますか?  
    はい、結構です。 問題なく受け入れます。 できれば、前にみてくれて先生から治療内容やレントゲン、歯型の模型等をもらって来て下さればよりスムーズに移行できます。 この場合の治療費用はケースバイケースになり、一定の決まり事を作ってはいませんが、患者さんのご負担ができるだけ軽くなるように考えています。 

Q34.私は上の前歯のならびだけが悪いと思うのですが、それでも下の歯や奥歯にも装置をつけなければなりませんか?  
  矯正歯科治療では、必ずしも上下のすべての歯に装置をつけるとは限りません。 場合によっては、上顎の前歯のみにまたは奥歯のみに場所を限局したMTM(マイナー・トゥース・ムーブメント)とよばれる治療方法が採用されることもあります。 この判断は患者さんとの十分に相談して、柔軟に対応しています。 MTM矯正の料金はQ35をご覧下さい。

Q36.矯正の検査はどのようなことをするのですか?
矯正の検査は、矯正歯科治療を開始するにあたり、必ずおこなう必要があります。 レントゲンの撮影、口腔内写真の撮影、顔面写真の撮影、模型作製、咬合採得(上下のかみ合わせの記録のこと)を行います。 
a.パノラマレントゲン撮影 b.Cephaloレントゲン撮影と分析

歯科用の”パノラマ”とよばれる顎の骨全体を撮影するレントゲンです。骨の内部の状態がわかります。 白く写るのは虫歯の治療跡です。歯の数や智歯(親知らず)の有無を知ることができます。 この方には、左右上下4本とも智歯(親知らず)があるようです。 だから歯の数は8x4=32のはずです。数えてみますか? 
 小児であれば、骨の中に永久歯が準備されている状態が把握できます。交換の状態がわかります。
左のように、頭部を耳で固定し常に一定条件で側方からエックス線を照射する規格撮影です。矯正歯科専用のレントゲンで側方頭部X線規格写真、別名”セファロ”とよばれます。 
 このレントゲン診査は矯正歯科には絶対不可欠なもので、これなしでの診断は大きな誤りを犯したり、治療は非常に低級なものになるとお考え下さい。
 残念ながら、この設備がないのにかかわらず、矯正歯科を行っている歯科医院が、現状ではまだまだ数多くありますのでご注意ください。
さて、現像する左のようになります。 ちょっと、怖いですか?
 よくみると、上下の前歯が写っているでしょう? そして、奥歯の虫歯の治療跡は白く写っているでしょう。 @のパノラマレントゲン写真と同様ですね。(同じ人ですよ) ただし、左右が重なって写るので判別が難しいときもありますね。 このレントゲンが重要な役割を果たします。
撮影されたレントゲンフィルムの上に薄い半透明のトレーシングフィルムをおき、ライトボックスの上で画像をトレースしてゆきます。 これは鉛筆で手作業で行われます。 角度や距離を計測してゆきます。 この段階にコンピューターを応用することもできます。
計測が終わった状態です。 数値が書き込まれていますね。 この数字を元に、その症例を分析してゆくのです。 たとえば、上下の前歯の傾斜度が数値で表現可能です。 このケースは、上下の前歯がかなり前突している状態だな、 奥歯のかみ合わせ状態は悪くなさそう、また、軽度の骨格性の上顎前突症がみられるな、上下の唇は軽度の突出があるよう、だから、抜歯を考えてもいいかな・・・・。 なんてことをこの段階で考慮します。 
c.写真撮影 d.模型作製

顔面写真です。 お口元を中心にみます。 唇、オトガイ、鼻等のバランスを評価するためと、治療後の再評価に必要です。
 この写真のように笑って頂いたときの歯の見え方を記録する場合もあります。



口腔内写真です。 記録を残すために撮影します。 治療の途中でもしばしば撮影し、変化を患者さんにみていただきます。
 模型ではわからない歯とはぐきの色調もわかります。

 

模型を咬合器(こうごうき)に装着した状態です。 咬合器というのは人間の顎の関節を中心にかみ合わせの機能を再現するための装置です。 普通に上下にかんだときだけでなく、下顎を前に出したり、左右へずらせたりする場合の上下の歯の関係が良くわかります。 虫歯の詰め物や入れ歯もこの装置を使って作製されています。
咬合器を操作しているところです。 ちょうど口をあけた状態で、下顎を左に振るような運動を再現しているところです。 
 下記の平行模型に比較すると作製に時間と労力がかかりますが、得られる情報はたいへん貴重です。
 私は成人の矯正治療には必ずこの装置を用いて診断を行います。
平行模型です。 咬合平面(上下のかみ合わせの面のこと)と模型の上下面を平行に作るのでこの名前がついています。
 たいへんきれいに作られているので、見た目は美しく、整理にも都合がよいですが、咬合器に装着されていないため機能の再現が困難です。
 私は成人の矯正治療には、低規格な平行模型を用いて診断をすることはありません。
 
手でこのように持って機能診断がつくでしょうか? この平行模型でわかることは、上下のかみ合わせる関係のみで、顎の機能まで診断がつきません。 この模型だけでは内容が足らないのです。 咬合器への装着は不可欠です。

こうして作製された資料をもとに高度な診断を下し治療計画を考えます。 検査結果は後日、必ず患者さんに見ていただき、十分納得を頂いた上で治療を始めさせていただきます。 検査は約1時間程度です。 検査日は検査のご希望があってからできるだけすみやかにするようにしています。


Q37.下の前歯が前に出ていて上の前歯と歯の先と先があたって、”受け口”のようになっています。 このような場合はどのようにして治すのですか? 歯の並びはきれいなのですが、歯を抜くのですか?
  必ずしも歯を抜くとは限りません。 現状を考えれば、歯の乗っかっている土台である骨格が”受け口”の関係がになっていると考えられます。 つまり下顎前突症例ということです。 このような場合の原則的な治療は以下の方法が考えられます。
@下顎の歯(小臼歯)2本を抜いて空隙を得て、その空隙を閉鎖することで下の前歯を内側に傾斜させる。
A下顎の前歯1本を抜いて空隙を得て、その空隙を閉鎖することで下顎の前歯を内側に傾斜させる。(この  方法はかなりアブノーマルな方法ですが、1本が特に虫歯等の場合には良いでしょう)
B下顎の前歯4本を少しずつ削って場所を得て(ストリッピング法)、その空隙を閉鎖することで下顎の前歯   を内側に傾斜させる。
C抜歯をしないで下顎の奥歯を少しずつ後方に送ることで場所を得、その空隙を閉鎖することで下の前歯を内側に傾斜させる。
D外科的矯正治療と言って手術を併用し下顎の骨全体を後方に下げ、下顎の歯も同時に内側(後方)に移  動させる。

上記の方法の選択の基準は”受け口”の程度によります。 @、Cはオーソドックスな方法で私が一番よく使う方法です。 叢生(歯列の凸凹)があれば@、叢生が少なければCとなる場合が多いでしょう。 Aはかなり特殊な方法で、症例が限られるでしょう。 Bは歯を削ることになるので少し抵抗がありますが、症例を選べばうまくゆく方法です。 一年に一症例程度はやっています。 Dは手術併用なのですべての方に使えるわけではないですね。 以上のことを検査の結果と患者さんのご希望とをすり合わせて治療方法を決定することになります。 

 


Q38.虫歯で奥歯を抜いたままで放置してあります。このままほおっておいてよいでしょうか? 少し心配です。
  いやいや、たいへんですね。  虫歯で歯を抜かざるを得なかったのは残念ですが、過去のことをクヨクヨしても仕方がありません。 今後よい方向にゆくように考えなくてはいけません。 でも、少し慌ててくださいね。 いまのままで放置していると、抜いた部位の前後の歯が抜けている方向に倒れてしまいます。 そして上下の歯がかまなくまってしまいます。 すると今度は対顎(抜けた歯が下(上)顎であれば上(下)顎のこと)の歯がどんどんのびてきます。 そしてかむ度に倒れた歯を更に傾斜させるよう悪い力が働きます。 このようにして歯並び全体がだんだんと乱れてしまうのです。 だから、何かの予防的な治療が必要です。 入れ歯やブリッジを入れるのも大事なことですが、矯正治療によって歯並び全体を”根こそぎ”治していまうのもよい方法です。

Q39.上顎前突症で上の前歯と鼻の下の部分が前に飛び出しています。 私は子供の頃から慢性の鼻炎を患っていたのですが(口で呼吸するのが癖になっているほど)、今の歯並びと何かの因果関係があるのですか?
   不正咬合の成り立ちを解説するのはたいへん難しいことです。 患者さんの全員が少しづつ異なった個性をお持ちで、どのような段階をへて現在の骨格や歯並び出来上がったのかを説明するすは困難です。 慢性の鼻炎が長期に継続すれば、ご指摘のとおり”口呼吸”といって鼻を使わずに口でのみ呼吸せざるを得なくなります。 このような方には”開口”といって、上下の前歯が噛まないであいてしまう状態になることがあります。 また、口呼吸するため、下顎が後方に回転してしまえば(一般の方にはちょっと理解が難しいか?)、結果として上顎が出たように見えることもあります。 ご質問の”因果関係”とまではっきりと明言できませんが、多少の要因はあったと考えられます。
  因果関係があるからといって、慢性鼻炎を治せば勝手に歯並びが治るわけではありません。 10歳ぐらいのお子様であれば、まだ残りの成長があるので変化する可能性がありますが、成人の方の場合では矯正治療をしながら鼻炎も治さなければ仕方がないですね。 少し話がそれますが、鼻腔は鼻中隔という軟骨の板で左右に分かれています。 この鼻中隔が湾曲していると鼻のとおりが悪くなる場合があります。 そのような時、鼻中核をとりのぞけば鼻炎が軽減されることもあります。 矯正歯科の一般的な検査で鼻中核の湾曲がわかりますので気になる方はご相談ください。  

Q42.矯正治療で歯を抜いたり、抜かなかったりするのは何か基準があるのですか?
はい、科学的で合理的な判断が働きます。 基準の考え方には以下のものがあります。
a.側方頭部X線規格写真分析(歯の出た程度)から考える
レントゲン検査で、患者さんの横顔からレントゲン写真をとります、これを側方頭部X線規格写真といいます(セファロとよぶ)。 このセファロから上下の前歯の傾斜軸がなす角度を計測します(下記の図を参照してください)。 これをインターインサイザルアングルといいます。
 この角度の大きさが問題になります。 上下顎前歯が前に突出しているケースではこの角度が小さく、100-120度ぐらいを示します。 前に突出した歯を傾斜させ内側に入れてやると、この角度が大きくなってくるのです。 米国南加大学の主任教授スタイナー博士(故人)は、治療ゴールの考え方にこの角度を131度にすべきと提唱しました。 同大学臨床教授のルート博士(故人)は、更に厳しい137度を目標にするように述べています。 いずれも彼らの長年の経験に基づく”経験値”で、この目標値に近づけば前歯の咬合機能と審美性のいずれもが良好になると考えられます。 ここでいう咬合機能というのは、前歯で物を噛み切ったり犬歯を使って糸を切るような顎を左右にスライドさせる機能を指しています。 したがって、このインターインサイザルアングルの小さな人は抜歯して前歯を内側に入れる方向の方が良い、という認識になります。 だから、”前歯が出ていて格好が悪いからへっこめましょう。”と、簡単に考えているわけでは決してありません。
左はある患者さんのレントゲン写真から分析を行った図です(この図に関する説明はここから)。 上に書いたインターインサイザルアングルは110度を示しています。 上下顎の歯がともに傾斜して前にとび出ている状態がわかります。
 この症例であれば、”抜歯をして上下顎の前歯を内側に入れてやる。”という方向性になるでしょう。
こちらは、同じ患者さんの矯正治療が終了したところです。 上下顎前歯の傾斜が減って、内側に入っていることがわかりますか?
 インターインサイザルアングルは131度と大きくなり、理想値になりました。 こんなにピッタリになることは珍しいですが、 
なお、この他にも分析に必要な数字はたくさんあります。 一般の方にわかり易くするために平易に書きましたが、 単一の数字だけですべてが決定されるわけではないことを付け加えておきます。
b.唇の周囲の軟組織の状態から考える
お口を閉じる場合に口元の筋肉に力を入れて無理やり閉じないといけないことはありませんか? そのときのオトガイにはザラザラとした”梅干”ができていませんか?  
 上または上下の歯が前にとび出ていると唇が閉じにくいため、無理やり閉じるとオトガイ部にオトガイ筋の過緊張が生じ、軟組織が”梅干”状に硬くザラザラになってしまうのです。

 左の図は、上で述べた側方頭部エックス線規格写真(セファロ)の治療前後の比較を行っているところです。  治療前(黒)は上下の前歯が傾斜して前突しているため、上下の唇をとじるとオトガイ筋に過緊張が起こり、オトガイの自然なカーブが失われています。 この症例は抜歯による治療を行いました。 治療後(赤)では前歯の傾斜と前突が改善されたため、上下の唇を無理やり閉じる必要がなくなりオトガイに固有の自然なカーブ現れています。 (このカーブは元々骨に存在する固有のものである。) 
 このように、オトガイ部の軟組織に”梅干”のある人には、抜歯をした方がお口元が格段に改善される場合が多いのですね。 実際の治療例をご覧になりたい方は下記をクリックしてみて下さい。
上顎前突症   その2 その3 その4  上下顎前突症  その1

さて、”梅干”の件をご理解いただいたでしょうか? この考え方も決して絶対的なものではなく、一つのものの見方です。 私は、色々な観点から抜歯、非抜歯を考えて患者さんに治療を提案しています。
c.歯が骨の中心に位置しているかどうか? はぐきの状態から考える
   これは20歳代の患者さんの下顎の全体を撮影したものです。 
さて、凸凹は少ないですね、大体ならんでいるように見えますね。  ところが、歯の内(裏)側の歯肉(はぐき)ばかりがよく見えています。 一方、歯の外側の歯肉(はぐき)はほとんどみえません。 すなわち、 歯の一本一本が外側(表側)に傾斜して並んでいるためなのです。 ことばを変えれば、歯が骨の中心から外側にはずれて、骨のないぎりぎりにの”がけっぷち”に位置していることを示しています。 そのような悪い条件にある歯は一体どのようなめにあうのでしょうか。
 左の写真を見てください。 同じ人の左下(向かって右)の歯の根元を拡大してみました。
 歯肉(はぐき)が下がっている歯が2本ありますね(真中と右側)。 歯の根元が露出しています。 骨の中心から歯がはずれ、骨のない部分に歯が出てくるとこのように歯肉(歯ぐき)が退縮してしまうのです。 
 右の写真は同じ人の右下(向かって左)の歯の根元です。 
はぐきの退縮の程度のひどさがよくわかるでしょう? ここまでくると、知覚過敏といって水や風で歯がしみるように痛んだり、虫歯の原因となる可能性があります。 更に年齢がすすめばひどい歯槽膿漏になって歯が失われてしまうかもしれません。 この方は今の歯並びが確立してからごく短期間(10年にして)で、わずか20歳代でここまで悪くなってしまいました。
 さて、このような症例で、非抜歯(抜歯をしない)で治療すればどうなるでしょうか? わかりますね、少し凸凹があるので歯列は現状より少し拡大した大きなアーチになってしまいます。その結果、歯肉(歯ぐき)の退縮は今以上にひどくなるでしょう。 
 したがって、このケースでは抜歯によって歯列を現状より小さくし、歯が骨の中心近くに位置するような方向の治療が必要です。 だから、何でもかんでも歯を抜かないことが良いというわけではないのです。 
このような別の観点から物を見る”診断力”が必要と思います。

いかかでしょうか? 以上のようなことを考慮してすべて総合的に判断して抜歯が決定されます。 その中には当然、あなたの希望も含めて考慮がなされます。 
 抜歯をしたくない方には、できるだけそのご希望をかなえてあげたいと思います。


Q43.歯を抜く治療の場合、何本の歯を抜くのですか?
 
通常の矯正治療では、上顎2本、下顎2本の合わせて4本の抜歯をワンセットでお願いする場合が多いです(といっても、一度に抜歯するわけではありません。慌てないで!)。 上顎を抜けば下顎を抜く、右側を抜けば左側を抜く、という様に規則的に行わなければ困った結果になります。
   抜歯する部位は小臼歯です。 犬歯(糸切り歯)と大臼歯(奥歯)の中間にあり上下の咬合(かみ合わせ)に一番犠牲が少ない部分と考えられているからです。 症例に応じて、第1小臼歯であったり第2小臼歯であったりします。 虫歯で著しくダメージを受けている歯がある場合は、その歯を抜歯し良い歯を残すようにしています。 たまには、大臼歯を抜歯する場合もあります。

例外症例

@著しい上顎前突症 
A著しい下顎前突症
上顎の骨格と上の歯並びが著しく突出している場合は、上顎2本のみの抜歯をします。 また、下顎の骨格と下の歯並びが著しく突出している場合は、下顎のみ2本抜歯します。 これらの例外では、上下の歯の数が合わなくなるので第3大臼歯(親知らず)を使用したり等の工夫が少々必要になります。

禁忌(してはならない約束事)

@前歯や犬歯を抜歯する場合。
A片側(左右のどちらか片側)の歯を抜く場合。
前歯を抜くと審美観を著しく失ったり、犬歯を抜くと咬合の機能性を失うので注意が必要です。 また、片側の小臼歯を抜くと、顔の中心と歯並びの中心がずれて著しい違和感を残す結果になります。 上記の禁忌を行う場合にはよほどの理由がなければならない。 これには十分なドクターの説明と患者の同意がなければ後からがたいへんな問題になります。
 メール相談でもこの内容は多く、ちまたの”矯正”の治療レベル(というより診断レベルというべきか)が低いのに驚きです。 平均以上のレベルの矯正専門医では起こらない”失敗”ですので、日本矯正歯科学会が一定の技術と知識を認定する認定医のもとで治療を受けることが必要です。

 


Q9.子供の矯正はいつごろから開始すればよいですか?
7−8才ごろが適当でしょう。上下の永久歯の前歯が2−8本がはえ始め、不正咬合がはっきりと目立ってくるころです。また、お子様が小学校に入られて精神的にもしっかりとされてくるころですのでちょうど良いでしょう。永久歯の出てくるのがおそい方は開始が少し遅くなります、10才ぐらいからでも遅くない場合もあります。この時期の子供は矯正力への反応性にたいへん富んでいるので、時期をはずさずに治療を受けてもらいたいです。タイミングの良い治療は、短期間ですばらしい結果が得られものです。
 なお、よほど重症の方を除いて、幼稚園の方にはあまりお勧めをしません。

Q10.子供の矯正治療期間はどれくらい期間かかりますか? 
小児の矯正治療のは永久歯の矯正(成人矯正)とは異なり成長を利用することができます。成長のメカニズムを治療に組み込んだり、骨の成長を抑制したりしながら治療をすすめます。したがって、成長はそもそもがゆっくりとしたものなので、治療結果が得られるのは遅くなります。また、途中で出てくる永久歯を待っていることもあるので、どうしても治療期間が長くなりがちです。ケースによって幅がありますが1−3年ぐらいでしょう。

Q11.乳歯が抜けた後に永久歯がなかなかはえてこないのですが、大丈夫でしょうか?
原因の一つに異常な早期の乳歯の脱落が考えられますあります。乳歯の後に後続の永久歯がまだ十分に準備ができていない早期に、外傷や虫歯が原因で乳歯を抜歯(脱落)せざるを得なくなった場合です。この場合は、乳歯を抜歯(脱落)したところを硬い骨が覆ってしまい、永久歯が生えるのが遅くなってしまいます。あまりに生えるのが遅くなると、隣の歯が勝手に動いてきて永久歯の本来の予約席を奪ってしまいます。予約席を失った永久歯は、別の場所をもとめて勝手に生えることになり全体の歯並びが悪くなってしまうのです。そこで、私はこのようなケースでは永久歯の予約席を保つことを目的に、隣の歯が動かないようにする装置をいれておきます。これは不正咬合ができることを予防することにもつながります。

Q12.乳歯の前歯の歯並びがだんだんとすき間があいてきましたが、どうなるのでしょうか?
乳歯の前歯は最初はすき間がない状態できれいにそろって生えてきます。ところが、3歳ぐらいになると下の写真のように前歯の歯と歯の間にすき間が開いてきます。前歯の部分の骨が成長することによるものです。これは正常な歯列の成長で、”発育空隙(はついく くうげき)”と名前がつけられています。後続して生えてくる永久歯は乳歯よりも幅が広いので、永久歯がきれいに生えるための場所を作るためのメカニクスです。
  ところが最近は、この乳歯から永久歯に交換する際の自然なメカニクスが働かない子供たちが相当います。この子たちは乳歯の歯と歯のすき間がほとんどない状態で、
永久歯がでこぼこに生えてしまいます。

5歳の女の子です。発育空隙が開いていますが、十分ではありません

Q13.上の左右の前歯にすき間があいてハの字に生えてきましたが、大丈夫でしょうか? 
はい、大丈夫です。上の前歯は2本だけでなく4本ともハの字に生えてくるのが正常です。あとから犬歯が生えるときに前歯4本を前に押すので、前歯のすき間は自然に治ってきます。みにくいアヒルの子が成長して美しい白鳥になることから、前歯のすき間があいている状態をアグリーダッキングステージ(みにくいアヒルの子期)とよびます。
 ところが最近はこの自然に治るメカニズムが働かない子供たちが増えています。あごの骨が小さく犬歯が正しい位置に生えることができないとこのメカニズムが十分に働かず、すき間が残ったままの状態になります。

Q14.下の乳歯の前歯の後ろ側(内側)に永久歯が生えてきましたが、大丈夫でしょうか?
はい、大丈夫です。下の乳歯の前歯の後ろ側(内側)に永久歯が生えるのが正常です。乳歯が脱落した後に、永久歯が前に自然に動いてきて4本がきれいに生えそろうのが原則です。これをエスカレーター式の歯の交換とよびます。
 ところが最近はこの自然な交換のメカニズムが働かない子供たちが増えています。下のあごの骨が小さく前歯がきれいに生えそろう余地のない子供は、このメカニズムが十分に働かず自然に永久歯の前歯が前に出てくることはありません。でこぼこのままで終わってしまいます。

Q15.永久歯のはえる場所がないからといって、隣の乳歯を順番にどんどんと抜いていってよいのですか? 
この方法は誤った方法です。一部の歯科医師が無責任にこのようなことをしますが全く誤った方法と考えられます。乳歯を抜いても永久歯がきれいに生えるために必要な骨の幅を得ることにはならないからです。それどころか、早期に乳歯を抜いてしまえば、かむことによって乳歯を通して骨に伝わる刺激がなくなってしまいます。この刺激は骨の健康な成長の維持という点で重要な要素があります。この刺激が骨に伝わらなければ骨は収縮方向に向かいます。これは一種の退化と考えて良いでしょう。このようなケースにはあごの骨を拡大する方向の治療を行うべきです。乳歯の早期の抜歯は間違いで、別の面からも良くない点があります。質問11を参考にしてください。

Q16.歯医者で割り箸をかんでおけば勝手に治ると言われましたが、そんなので治るの?
笑ってしまうような質問ですが、実際によく尋ねられることなんです。なるほど、ごく一部のケースは何もしないででも勝手に治ってしまう程度の軽度なものもあるのは事実です。しかし、資格のある歯科医師が口にして良い言葉ではありません。きっとその歯科の先生は患者さんのご両親をあまり心配させないように配慮するつもりでおっしゃったと考えられます。まあ、一種のリップサービスとでも言いましょうか。しかし、そんなことで治るのであれば、矯正治療に何年もかけることは何も意味がないではありませんか。

Q17.上の前歯と前歯の間に変な歯が生えてきて、前歯がねじれてしまいました。どうすればいいですか?
その歯は過剰歯(かじょうし)といって文字通りあまっている歯です。この歯は必要ありません。上の前歯の部分にはこの過剰歯がよく見られ、いろいろと”わるさ”をします。下の写真のように過剰歯のために大事な永久歯が横へ追いやられてしまいました。早い目に過剰歯を抜いておけばこんなにひどいことにはなりませんでした、少し手遅れで残念です。この人はこの後、矯正治療を受けなくてはなりません。
 この他、過剰歯は骨の中にもぐったままの状態で(埋伏過剰歯という)永久歯の歯並びを乱してしまうこともあります。たとえば、一方の前歯は正常に生えていてもう片方の前歯だけが著しく位置が変だったり捻じれたりしていると、この過剰歯が骨の中に埋伏している可能性が考えられるので、レントゲンで調べる必要があります。

Q18.治療はいたいですか? 
いいえ、小児の矯正治療はあまり痛くありません。痛い場合でも3時間程度で緩和されます。ところが、年齢が上がり、永久歯列の治療を行うの成人の方になると痛みを訴えられるかたは少し増えてくるようです。質問5番もご参考にどうぞ。




Q19.どうして、歯並び(矯正)の治療費用がこんなに高いですか?
申し訳ありません。 
  
理由の一つに健康保険に導入されていないことが考えられます。 
厚生省は歯並びの悪いことは病気であるとはしていないと思われます。 したがって、歯並びを治すことは、美容目的であり純粋な医療ではないと考えているようです。   鼻を高くしたり、顔のしわをとることとおなじこととだというわけです。 でも、ほんとうにそうでしょうか? ちがいますね。  
もう、すでにお分かりのことと思います。 

  歯並びが悪くて上下がうまくかみ合わないことは明らかな病気の状態です

 悪い歯並び”病気の状態”のままでは一生、自分の歯で過ごすことはできない可能性が高くなるでしょう。 虫歯が発生したり、歯周病(歯肉炎、歯槽膿漏)がひどくなる可能性があるのです。 まず、矯正治療ではならび全体を良くして物をかむという基本的な機能を回復し、それから虫歯や歯周病の予防に取り組むべきです。 その結果として美しい口元も獲得できるのです。   

Q20.費用は分割で支払えますか?カードのローンは使えますか?
治療の費用は決して金額の安いものではありませんので、治療費のお支払いは患者さんのご希望に応じて分割でお支払いいただいております。1−1.5年ぐらいの間に2−3回に分割していただいています。なお、分割の手数料や金利等は一切いただいていません。カードのローンは患者さんがお支払いになる金利があまりにも高いのでお勧めしていません。

Q21.歯科医院によって、治療費用に大きな差があるようですがなぜですか? 
    健康保険の範囲を越える治療は自由診療といいいます。これは治療の内容に制限がないということです。 どのような材料や装置を使って、どの程度の治療を行っても自由だよということです。したがって、矯正治療を行う医師の考え方で治療の内容や結果が大きく変わるので、治療の費用も当然差が生じます。 また、医院の立地条件によってもかわります。 首都圏での費用と地方の費用とでは約2倍の違いがあるのではないかと思われます。 
  私は治療費用をすべて公開しています。 他の矯正歯科と比べてください、比較的安価な方に入るはずです。 それは、私は一人でも多くの方に矯正治療の恩恵を与えてあげたいと思っているからです。 そこで、好田矯正歯科では低料金で高品質な治療を提供するよう努力しています。

Q32.医療費控除を受けたいのですが、矯正歯科治療でもできますか? 
  
はい、可能です。
 
 医療費控除は所得税法で認められている納税者の権利のひとつです。高額の医療医費を支払った場合(年間で10万円を越える場合)には、税金が免除される特典です。 矯正歯科の費用は当然医療費です。 この他、通院の交通費や薬局で買う家庭薬等も医療費です(補聴器や眼鏡はダメ等細かく決まっています)。 だから、領収書を大事に保管しておきましょう。 ところが、領収書を発行しない医院もありますし交通費は領収書がもらえない場合が通常ですね。 そのような場合は、自分でしっかりと日時、金額、支払い先をメモをしておきましょう。 医院発行の領収書に交通費をメモしておいてもいいです。 このメモを証拠に申告すればよいのです。 かならずしも領収書は必要ありません。 領収書を失える場合もありますね。 仕方がないので、概算で金額を入れておきましょう。 
  多くの患者さんからの話を総合すると、税務署員は、”矯正は美容目的だから医療費とはちがう”と納税者が不利になることを平気で言います。 当該の税務署員がものを知らなかったり、思い込みでそのようなことをいうのだと思います。 矯正治療の目的は美容目的ではなく機能回復にあります。 そこで、あらかじめ好田矯正歯科では診断書を準備し、矯正治療は美容目的の治療でないことを証明しています。   

Q33.税務署に医療費控除を申告したのですが、成人の矯正はダメだと言われました。 どうしましょう? 
   税務署員は、成人の矯正歯科治療のことを美容目的の治療と思い込んでいるからです。  矯正治療は決して美容の目的のみで行われるものではありません。 咬合機能を回復するための正当で純粋な医療行為です。 
   そこで、成人の場合は税務署への申告の際には診断書を添付しかしょう。 診断書にはあなたの治療が美容目的ではなく純粋な医療行為であることを証明する一文を記載するようにしています。 この診断書があれば大丈夫です。 小児の場合は診断書がなくても問題ないようです。 20歳を越えた患者さんの場合に診断書が必要になっているようです。 

Q35.上の前歯だけの部分矯正の場合、費用はどうなりますか? 
   矯正歯科治療では、必ずしも上下のすべての歯に装置をつけるとは限りません。 場合によっては、上顎の前歯のみにまたは奥歯のみに、あるいは下顎のみに場所を限局したMTM(マイナー・トゥース・ムーブメント)とよばれる治療方法を採用することがあります。 この場合の費用は特別に安価な設定にしています。 MTM矯正料金は普通の矯正料金の約半分程度(25-30万円)となります。 検査料と再診料は通常どおりです。

Q40.各医院によって、矯正の費用の内訳が違うようです。その違いを教えてください? 
   Q21で少しのべましたが、矯正歯科治療は自由診療といって、治療の内容や費用の設定は医院の独自の考えで自由に行ないます、だから各医療機関において費用には差がでてきます。 費用の内訳は以下のもの考えられます。
@検査料=3-10万円      
A矯正料(基本料金)=50-120万円
B装置料(セラミック装置の割増料やリンガル矯正の装置料等)=5-10万円
医院によってはこの料金を設定している場合があります。Aの矯正料に含まれているという場合も多いです。私は  AとBは一体の料金設定の方が患者さんには理解し易いと考えます。
C再診料(または調節料、観察料)=来院ごとに2000-8000円
再診料を設定していない医院の場合、A矯正料金のみの一括料金となります。 費用が高く設定される場合が多いようです 一方、再診料を設定している医院の場合、A矯正料を安く設定することが可能です。 再診料はA矯正料を補完することができるからでしょう。 また、費用の分割の意味と、難易度の高い症例と易しい症例で多少の料金の差をつける意味もあります。 患者さんとすればAの矯正料金が安い方が”取っ付き”が良いでしょう!
D保定装置料=3-5万円
矯正治療を終了するときに設定される場合があります。A矯正料に含まれている場合が多いのではないかと思います。 ここまで細かく設定すると患者さんにはわかりにくいのではないでしょうか? 
E口腔衛生指導料=?
こんな細かい料金設定はあまり一般的ではないのではないかと思います。

結局、ABDEは一体のものとお考え頂いて、あとC再診料(調節料、観察料)の有無が大きな違いになるとお考え下さい。 
 
私の個人的見解は、費用の設定は簡単にして患者さんに理解しやすいものが良いと考えています。 細かな設定は患者さんに不必要な心配をかけるだけだと思います。 ただし、再診料は設定されている方が矯正基本料金を低くしやすいので患者さんには受け入れやすいと考えています。 (好田矯正歯科の料金表をご覧になりたい場合はここから。)
 以上はあくまで成人の矯正治療の費用の設定で、小児矯正はことなります。 次のQ41もご覧下さい。

 


Q41.子供の矯正の場合の費用も大人(成人)と同じ費用が必要ですか? 
   小児矯正(子供の矯正)は6-12歳程度の混合歯列期(乳歯と永久歯が混ざった歯列の時期)に行われることが多いです。 小児矯正は簡単な治療内容で良い結果が得られることがあるので積極的に行うことは良いことと私は考えています。 簡単な治療内容なので、治療費用が安価になるのは当然ですね。 
 好田矯正歯科では、小児矯正の費用は大人(成人)の通常の治療の半分程度に設定しています。 (好田矯正歯科の料金表をご覧下さい。)早期に治療を始めて早期に治療を終えることは、お子様のご負担も少なくなるしご両親の費用のご負担も軽くなるので有利な点であると考えます。 12歳ごろになって小児矯正治療が終了したときに、継続して次の大人の治療をご希望になるかお尋ねをします。 ご希望の方のみ追加の費用をお支払いいただいて、永久歯列(成人)の治療を行っています。 
 
ところが、小児の矯正治療を積極的に行っていない矯正専門医もたくさんあります。 ごく消極的に少しだけに限定したり、全く小児矯正に手をつけず12-13歳まで全く何もしないで、
”早すぎるので待ちなさい”と永久歯列完成まで待つように説明していることが多いようです。
一般の歯科医師もそのように考えている向きがあるように感じます。 これには2つの理由があるようです。 
 まず1つめの理由は、小児矯正だけで終了するよりも永久歯列の治療まで終えた方が治療のゴールが高くなり、より理想に近い治療ができると考えているからです。 この考え方は決して悪いわけではありませんが、患者さんは必ずしも全員が高いレベルの治療を望んでいるわけではありません。 安価で簡単な治療で短期間で少しだけ改善されれば満足する人もたくさんあるでしょう。 
 もう一つの理由は、永久歯の治療を行うと高い費用が請求できるからです。 これは実にけしからん考え方で、医院には有利かもしれませんが患者さんの側には不利になります。 小児矯正をがんばってやればやるほど、簡単に治ってしまうので一人当たりの患者さんからもらえる治療費総額は確実に下がってしまいます。(当然、患者さんの側は有利になります)。
 私はこの点、自分の良心に従って小児矯正を実践していますが、がんばればがんばるほど経営的に問題がおこるジレンマに陥っています。

Q44.前歯に使う白い目立たない装置をつけてもらうには特別な費用が必要ですか?
   好田矯正歯科では、成人の矯正治療(永久歯列の矯正治療)の前歯にはセラミック製の審美性に優れた装置を全員の方に使用しています。 これは標準仕様として基本料金に含まれていますので、別途費用をお支払いいただく必要はございません。
  金属製装置とセラミック製装置の費用の違いは元々大した金額差はありません。 一個あたりの費用の差は数百円程度です。 上下の前歯10本にセラミック製装置を使用しても金属製装置に比較して数千円程度の材料の費用が必要になるだけです。  この程度のことですのですべて医院側が費用の負担をしますので、安心して治療をお受けいただきたいと思います。
  なお、審美的装置を使用することを理由に、5−10万円程度の費用を装置料として請求する医療機関がありますがあまりにやりすぎだと思います。 医の倫理観が欠如していると言うほかありません。
  
 その他の費用関係の詳細は好田矯正歯科の料金表をご覧下さい。

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