好田矯正歯科/症例(治療例)

 
 

  


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 上顎前突症
 (その9)

上顎前突症の9番目の症例をご紹介します。
14歳中学生男性の成長期にある症例です。
第二大臼歯をしっかりと治療することが必要です。

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治療前 

14歳中学生男
この方は、2年ほど以前より治療開始をお持ちいただいていた方です。
第二大臼歯(一番奥の永久歯)を治療で使用できるのを待っていたのです。
それにはとても重要な意味があります(最後に解説します)。

お口元の写真

上下の唇がかなり出ているように感じられます。
オトガイの形がいびつです、筋肉の過緊張が感じられます。 (梅干状になることもあります。)
そのせいか、特に下唇の下の溝が目だっています。(左から2つ目

唇をリラックスしてもらっても、普段から無理して口を閉じようとする筋肉の緊張が残っていて、
オトガイの緊張がとれないでいます。(左から1つ目
オトガイ全体が丸く見えるので子供っぽくみえます。

唇を閉じてもらっていますが歯が少し見えていますね。(左から3つ目

 

 

お口の中の写真 
上顎歯列はV字型ですが歯列自体はきれいにならんでいます。

しかし、前歯はかなり前突しています。
左の写真では前歯は裏側がよく見えています(左上)。 上顎前歯の傾斜と同時に歯の根元の骨の部分も前突している状態がよくわかりますね(右中下)。

上下顎とも第二大臼歯は完全に萌出しています(左上下)。 

下顎の前歯は叢生(でこぼこ)です。

診断 
叢生を伴う上顎前突症です。 

治療方針
上顎前歯の前突を改善するために、第一小臼歯を抜歯します。

下顎前歯に叢生(凸凹)があるので、場所を作らないと歯を理想的に配列することができません。 こちらも第一小臼歯の抜歯をさせていただきます。

使用装置
歯の外側のエッジワイズ装置




 

 

 

治療後 (2年7ヶ月の動的治療の結果) 



お口元の写真
上下の唇の突出感は軽減されたようです。(私の主観です。)
唇の赤い部分が薄くなったようにも見えます。(私の主観です。)

上下前歯がへこんだために、唇が歯によって前に押し出されることがなくなります。
そのために、唇は閉じやすくなります。
更に、オトガイの異常な筋肉の緊張が消失して本来のきれいなカーブになっています。(私の主観です。)

子供っぽさが消えて精悍な印象ですね。(私の主観です。)

 
 


お口の中の写真
上下歯列ともU字型の良好な形態にかわりました。(右上下) 

下顎には第三大臼歯(親知らず)が出てきました。 位置はそれほど悪くないのでしばらく様子を見ておきます。

上顎前歯の傾斜は改善されました。
歯の根元の骨の形も同時に変わっていますね。 歯根の移動と同時に骨の形も変形させることができます。 (これを骨の改造と表現します。) これを利用して審美的な改善を行うことができるのです。(右中下)。

抜歯はいやなことかもしれませんが、せっかくの治療ですから、歯列の改善のみならず審美性も確保されなければなりません。

歯を抜かないとこのような結果は得られないです。

評価
治療期間が2年7ヶ月必要としました。
この君が時々サボるので仕方がありませんでした。

それはともかく、改善の結果が得られています。
精悍で男らしく格好良くなりました。
(私の主観です。)





 

第二大臼歯を待つ理由

これには重大な意味があります。
矯正の治療では抜歯を行うことがかなりあります。
抜歯空隙を閉じる場合には、抜歯部分より前の複数歯(前歯)と抜歯部分より後ろの複数歯(奥歯)の相反的な引っ張り合いします。

前歯は奥歯に引っ張られて後退します。(これは治療目的に合います。)
ところが、同時に奥歯も少しは前に動いてしまいます。 
これが困ったことなのです。(治療目的に反します。)

奥歯が前に来て抜歯空隙が減ってしまうと、前歯が後退する量が減ってしまいます。
せっかくの抜歯が効果を失ってしまうことになるのです。
この現象を”アンカレッジロス”と表現されます。
アンカレッジロスが少ないほうが良い治療、多ければ良くない治療、ということになります。

第二大臼歯を治療に使用することは、奥歯の歯の数を多くしてアンカレッジロスを少なくすることが大きな目的になります。
この症例のような上顎前突症例では、上顎の第二大臼歯を使用しないと治療はうまくまいりません。
”一番奥の歯だから見えないのでどうでもよい”ではなくてとても重要な意味があることを理解していただかなくてはなりません。

したがって、
@10−15歳位で第二大臼歯が萌出していないのに治療を開始すること。

A成人で第二大臼歯を使用しないで治療すること。

これらは、重大な欠陥を含んだ治療になる可能性があるのです


 
●ここまでの治療費(消費税含む、令和元年5月1日現在)
検査料5.8万円
矯正料69万円
再診料3800円x31回

この治療で生じる可能性があるリスク説明
◆すべての治療が計画通りに行くとは限りません。努力しても目標に到達できないこともあります。
◆上記の治療期間はおおよその目安で、治療内容によれば更に時間が必要なこともあります。
◆装置に慣れるまでお口の内側が痛いことがあります。
◆歯の移動時には痛みが伴うことがあります。
◆治療中にはしっかりと歯と歯ぐきの清掃をしないと虫歯や歯周病ができることがあります。
◆口腔衛生管理はあなたの自己責任でしっかりと行ってください。
◆症例によっては、歯ぐきが退縮することがあります。
◆症例によっては、歯根吸収が生じる場合があります。
◆症例によっては、歯髄壊死が生じる場合があります。

◆症例によっては、歯を失う場合があります。
◆症例によっては、歯が破接する場合があります。

◆症例によっては、歯の表層のエナメル質に元からあるクラック(ひび)が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、傷ついたり破折したりすることがあります。

◆人工物が装着されている歯は、人工物と歯の継ぎ目が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、矯正治療後に作り直さないといけないことがあります。

◆関節の状況が元々よくない人は、顎関節症が発症することがあります。
◆動的処置後に装置を撤去しますが、必ず歯は少し動いたり隙間があいたりすることがあります。
 これをできるだけ最小限にとどめるために保定処置は重要です。 2年間は必ず通院してください。
矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)を複数本数使用する可能性があります。
◆矯正治療後に第三大臼歯を(親知らず)を抜歯しないと思わぬ悪い結果につながることがあります。
◆治療は長期になります。 将来、その他不測の事柄が現れることもあります。
◆ストリッピング、カウンタリングといって歯と歯の間や歯の先端の形を整えるために削ることがあります。
◆装置の作製、撤去には長い時間が必要です。 あなたのご協力をお願いします。

◆治療の予約時間は、混雑時には常にご希望のとおりにできないことがあります。
◆できるだけ毎回説明を含めながら治療をすすめますが、お口の状態は毎回変化しますので、  説明内容や治療手順は前回の説明と細かな点で異なることもあります。
◆矯正料はご予定の期日までに郵便振込でお支払い下さい。お支払方法は治療の進行に従って分割でお支払いください。
◆矯正料のお支払いが予定期日より大きく遅れますと、治療を継続できなくなることがあります。
◆虫歯の検診や治療費および抜歯等の外科的処置は上記の矯正費用に含まれていません。
矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)の費用はすべて含まれています。
白いワイヤーのご使用は、一回あたり追加費用1500円が必要です。ただし、治療段階によってご使用いただけないことがあります。
◆治療に必要な歯ブラシはご購入いただきます。
◆あなたの結婚式等の自己都合で装置を撤去ご希望の場合、5000/歯の別の費用が必要です。
◆上あご前歯にはセラミック製装置を使用します。
◆下あご前歯には金属製装置を使用します。セラミック製装置を使用すると上あご前歯の先が欠けてしまうことがあるからです。それでもセラミック製装置を使用して生じる問題については患者様の自己責任となります。
 セラミック製装置から金属装置への交換は、5000/歯の費用が必要です。
◆矯正装置を紛失または破損されますと、再診料に加えて別途費用(材料費等)が発生します。(1000-20000)
◆領収書は再発行しておりませんので大切に保管しましょう。
◆再診料は将来改訂されることがありますのでご了解ください。
◆当院では、治療内容や結果を学会等で学術的な目的に使用する場合があります。
 

 


   

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