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 上顎前突症
 (その7)

上顎前突症の7番目の症例をご紹介します。
上顎の前歯の前突と奥歯の咬合の厳しい症例でした。
2004年の第46回近畿東海矯正歯科学会に発表した症例です。

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治療前 

17歳女性 
患者さんの訴えは、上の前歯が”出っ歯”状態になっていることです。
 
お口元の写真
上の唇がやや出ているように見えます。 
正面からみると上唇の赤唇部(赤い部分)が厚く見えます。
下唇とオトガイの間が深くなって”溝”のように見えます(頤唇溝)(青⇒
上の前歯の先端部が突出していて下唇を過度に押し出すので、
この溝が生じています。
 (この部分が治療によって変化します)

 
  お口の中の写真 
上顎前歯の前突はかなりの程度です。 難度は高いです。
上下の前歯の中央が一致していません。下の前歯が右側(向かって左側)に偏位しています。(右上写真-緑の線)
奥歯の咬み合せも上顎が前にでている咬合です。特に右下第一大臼歯が外に出ていることがたいへんです。(緑⇒

診断 
この症例は上顎前突症の典型です。 

治療方針
上顎前歯前突の改善のため第一小臼歯の抜歯。 下顎前歯の叢生(凸凹)と第一大臼歯の修正のため第二小臼歯の抜歯。
 臼歯の咬合を正常にするために、下顎の臼歯を前に持ってきます。 右写真では、下顎の緑線を前に移動させて、上顎の青線と一致させます。
 一言でいうと簡単ですが、実際はとても難しい操作です。

使用装置
歯の外側のエッジワイズ装置


 
 
上顎の青線と下顎の緑線を一致させるこ  とが治療の目標になります
 
 

治療後

2年6ヶ月の動的治療を行いました。 

お口元の写真
 
変化がはっきりとわかります。 (私の主観です。)
上唇部分が引っ込みました、そして上唇の赤唇部分が薄くなったように見えます。(私の主観です。)

 
  お口の中の写真
奥歯の上下のかみ合わせは、1対2歯に咬みこみ理想的状態です。(右中下写真) 
歯列の形状も改善が見られます。(左上下写真)
上下歯列の中央は上下で一致しています。
(右上写真)

評価
上顎の前歯の角度が大きく改善されると同時に、奥歯の上下関係も良好になりました。
下顎の奥歯を前に移動させることが効果的に行われたからです。
 この症例は1999年開始のやや古い症例です。 色々な試みを行い効果を上げたことでよく記憶しているケースです。 この症例での経験が現在の
治療でもおおきく役に立ちっています。

 

好田先生から
なかなかご両親ともに抜歯に反対がありましたね。
でもね、それはあなたのことをご心配になってのことでした。

ご希望がかなってよかったです。

●ここまでの治療費(消費税含む、令和元年5月1日現在)
検査料5.8万円
矯正料69万円
再診料3800円x30回

この治療で生じる可能性がある一般的リスク説明
◆すべての治療が計画通りに行くとは限りません。努力しても目標に到達できないこともあります。
様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する場合があります。
矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。治療開始は慎重な決断が必要です。
◆上記の治療期間はおおよその目安で、歯の動き方や治療内容に個人差があるので治療期間が延長することがあります。
最初は矯正装置による不快感、お口の内側に痛み等があります。装置に慣れる期間が必要です。
◆歯の移動時には浮いたような感じがあり、痛みを伴うことがあります。
装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療にはあなたのご協力が非常に重 要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
治療中は装置が付いているため歯が磨きにくくなります。治療中にはしっかりと歯と歯ぐきの清掃をしないと虫歯や歯周病ができることがあります。
◆口腔衛生管理はあなたの自己責任でしっかりと行ってください。定期的なメンテナンスも積極的に受けてください。
◆症例によっては、歯が動いて 隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
◆症例によっては、歯ぐきが退縮する場合があります。
◆症例によっては、歯根吸収が生じて短くなる場合があります。
◆症例によっては、歯髄の
神経が障害を受けて歯髄壊死が生じる場合があります。
◆症例によっては、
歯と骨が癒着していて歯が動かない場合があります。
◆症例によっては、金属等のアレルギー症状が出る場合があります。
◆症例によっては、歯を失う場合があります。
◆関節の状況が元々よくない人は、
「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症が発症することがあります。
◆症例によっては、歯が破接する場合があります。

◆症例によっては、歯の表層のエナメル質に元からあるクラック(ひび)が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、傷ついたり破折したりすることがあります。

◆人工物が装着されている歯は、人工物と歯の継ぎ目が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、矯正治療前中後に作り直さないといけないことがあります。

矯正装置を誤飲する場合がありますのでご注意ください。
矯正用アンカースクリューを複数本数使用する可能性があります。
◆ストリッピング、カウンタリングといって歯と歯の間や歯の先端の形を整えたり、咬み合わせの微調整のために歯を削ることがあります。
◆矯正 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する 可能性があります。
 ※エナメル質には元からクラック(ひび)があります。このクラックは経年的に増えてゆきます。
◆矯正 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。再治療等が必要になる こともあります。
◆矯正
装置が外れた後、保定装置をしっかり使用しても歯は少し動いたり隙間があいたりすることがあります。
◆これをできるだけ最小限にとどめるために保定処置できるだけ長く使用しましょう。
◆矯正
装置が外れた後、骨格の成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する場合があります。
◆矯正装置が外れた後、加齢や歯周病等により歯を支えている骨が吸収すると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。
◆矯正装置が外れた後、第三大臼歯を(親知らず)を抜歯しないと思わぬ悪い結果につながることがあります。
◆治療は長期になります。 将来、その他不測の事柄が現れることもあります。

◆装置の作製、撤去には長い時間が必要です。 あなたのご協力をお願いします。

◆治療の予約時間は、混雑時には常にご希望のとおりにできないことがあります。
◆できるだけ毎回説明を含めながら治療をすすめますが、お口の状態は毎回変化しますので、  説明内容や治療手順は前回の説明と細かな点で異なることもあります。
◆矯正料はご予定の期日までに郵便振込でお支払い下さい。お支払方法は治療の進行に従って分割でお支払いください。
◆矯正料のお支払いが予定期日より大きく遅れますと、治療を継続できなくなることがあります。
◆虫歯の検診や治療費および抜歯等の外科的処置は上記の矯正費用に含まれていません。
矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)の費用はすべて含まれています。
白いワイヤーのご使用は、一回あたり追加費用1500円が必要です。ただし、治療段階によってご使用いただけないことがあります。
◆治療に必要な歯ブラシはご購入いただきます。
◆あなたの結婚式等の自己都合で装置を撤去ご希望の場合、5000/歯の別の費用が必要です。
◆上あご前歯にはセラミック製装置を使用します。
◆下あご前歯には金属製装置を使用します。セラミック製装置を使用すると上あご前歯の先が欠けてしまうことがあるからです。
  それでもセラミック製装置を使用して生じる問題については患者様の自己責任となります。
 セラミック製装置から金属装置への交換は、5000/歯の費用が必要です。
◆矯正装置を紛失または破損されますと、再診料に加えて別途費用(材料費等)が発生します。(1000-20000)
◆領収書は再発行しておりませんので大切に保管しましょう。
◆再診料は将来改訂されることがありますのでご了解ください。
◆当院では、治療内容や結果を学会等で学術的な目的に使用する場合があります。

 

 

 

 

 


   

好田矯正歯科   茨木市駅前1-2-24  TEL 0726-20-6048  

   

●サイトの作製責任者 院長 好田春樹  歯学博士  
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