好田矯正歯科/症例(治療例)

 
 

  


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 上顎前突症
  (その4)


上顎前突(上あごが前に出ている)症の4番目の症例をご紹介します。
先天性欠如といって、生まれつき永久歯が6本少ないという困難な状態でした。 
しかし、その欠点をうまく利用して治療が完結できました。
治療後6年6ヶ月経過しましたが良好に推移しています。

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好田矯正歯科 大阪府茨木市駅前1-2-24  TEL 072-620-6048

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治療前 

  18歳、成人女性 学生さんです、のご希望は上の前歯の出た感じと、口元を引きしめたい、ということでした。 
 中高生からずーと気にしていたところ、大学合格をきっかけに矯正治療をご決断されました。 非常にクレーバーな方だったので、一度説明すれば理解が速く、治療にたいしてたいへん協力的でした。  
 ところが、いくら頑張ってもどうしようもない困った問題点がありました。
さあ、どのように解決したのでしょうか? 読んでいくとわかりますよ。

 お口元の写真 歯だけでなく上あごの骨格から前突している傾向が明らかにみられます。 鼻の下の部分も前にでていますね。 笑ったお口元を作ると、上の前歯が出ていることが原因して、上くちびるがめくれ上がるようになってしまいます。 さらに、オトガイ部が後退しているのでよけいに上の前歯が出て見えます。 上下の唇を閉じていただくと、オトガイがつぶれたように見えます。 ちょうどオトガイに梅干の種を作るような感じです(この件は他のページでも記載しています)。 これは上あごの前歯が突出し上下の唇を無理やり閉じなくてはならないために、オトガイ部に生じるオトガイ筋の過緊張が原因です。 

 
 

お口の中の写真では、全体の印象では歯並びそのものはそこそこに並んでいますが、上顎前歯の2本が特に前に傾斜して出ています。(左上) 歯の根元の歯ぐきから出ていますね。  前歯のかみ合わせは深すぎて、下顎前歯はほとんど前から見えない状態ですね。 (右中下) そして、上下の前歯には前後的な差が大きすぎます。 これでは前歯で食物が噛み切りにくいはずです。

 先に述べた、困難な問題点は、永久歯が足らないことです。 生まれつきに永久歯が欠如しているのです。 上顎では左右とも前から5番目(後ろから3番目)の歯は乳歯です。 本来、後続するはずの永久歯が2本ないのです。 下顎では左右とも小臼歯が4本”ない”のです。 左下にはブリッジの人工歯で補われ、右下は倒れかかった乳歯がそののまま残されています。 合計6本の小臼歯が先欠なのです。 こんな困難なケースもあるのです。 さすがに私も困りました。 歯がないのはどうしようもありません。 しかし、この症例は永久歯が全部そろっていたとしても、4本の抜歯が必要なケースです。 だから、下顎だけが2本少ないと思って治療をすすめればよいのです。 

診断
骨格性上顎前突症。

治療方針 
@上顎の第二乳臼歯2本と下顎の第二乳臼歯を抜歯
A下顎左側のブリッジの人工歯を切断する。 空隙を矯正治療によって閉鎖して、上の前歯を後退させる。
B矯正終了時には下顎にブリッジの再製で終了する。

使用装置
歯の外側のエッジワイズ装置




 
 

治療後


1年11ヶ月の治療期間でした行いました。 時間を十分にかけて存分に治療をさせていただけました。 一度、説明すれば理解の早い人だったので接しやすかったですね。

お口元の写真
 
上下の唇を閉じたときのオトガイの様子に改善があるようです。
(私の主観です。) 
笑ったときの歯の見え方もよいですね。(私の主観です。) 
鼻の下がへッこんですっきりした感じですね。(私の主観です。) 
私には上下の唇の厚みも薄くなったように感じられます。
お鼻が高くなったように見えませんか?(私の主観です。) 
 
 

お口の中の写真、上下前歯の状態はたいへん良好です。 上下の前歯の前後的差が少なくなりました。  咬合機能からだけでなく、見た目も美しくなりました。 
 
上の前歯の出た感じは改善されました。 歯の根元の歯ぐきが出ていたのもへっこみました。 歯の根元の周囲の骨がへこむことで、歯ぐきもへこんできます。 

 
さて、先欠の歯のことですが、上顎は乳歯を抜歯してスペースを閉じ、問題なくまとまりました。 下顎は永久歯2本分のスペースを残して終了しました。 そして、矯正装置を撤去すると同時に、近隣の開業歯科医で私が信頼をおいている先生にブリッジの治療をお願いしました。 白い歯でブリッジを作っていただいたので、患者さんは二重に満足しておられます。 

永久歯がたりないという問題点を逆に利用して、矯正治療で審美と機能回復ができました。 治療期間も短期間でよくやれたという評価が正当と考えています。


 
  
評価 
成人の矯正治療では、患者さんのニーズに合わせた治療が必要ですが、 この方は治療期間よりも治療内容を重視しておられましたので、 その方向に沿って治療をさせていただきました。 
理解力が深く、治療にたいへん積極的な方で、 この様な患者さんであれば、少々の困難を併せ持った症例でも克服は容易なんだということがよくわかりますね。
私もよい経験をさっせていただきました。 
 
 

その後の経過


6年6ヶ月後です。
装置を撤去後6年半です。
現在も保定が行われています。


お口元の写真
 
お口元は大きくは変化してません。
以前よりスッキリされた感じですね。
 

 

お口の中の写真

歯列の状態は良好に推移しています。
上顎の右側の第一大臼歯はセラミックのクラウンに換わっていますが、全体としては変化がありません。

ご本人がまじめで、リテナー(保定装置)をしっかりと使用してくれています。 夜のみのご使用で週に数回装着をしていただきます。
たったその程度のことで、これだけの治療結果が維持されるのです。

私は保定装置の使用期限を決めていません。 できる方にはいくらでも長く使用をお薦めしています。 こちらも責任を持ってフオローをしています。

皆様もこの方のようにがんばって治療結果を大事にしていただきたいです。
 


 
●ここまでの治療費(消費税含む、令和元年5月1日現在)
検査料5.8万円
矯正料69万円
再診料3800円x23回

この治療で生じる可能性がある一般的リスク説明
◆すべての治療が計画通りに行くとは限りません。努力しても目標に到達できないこともあります。
様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する場合があります。
矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。治療開始は慎重な決断が必要です。
◆上記の治療期間はおおよその目安で、歯の動き方や治療内容に個人差があるので治療期間が延長することがあります。
最初は矯正装置による不快感、お口の内側に痛み等があります。装置に慣れる期間が必要です。
◆歯の移動時には浮いたような感じがあり、痛みを伴うことがあります。
装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療にはあなたのご協力が非常に重 要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
治療中は装置が付いているため歯が磨きにくくなります。治療中にはしっかりと歯と歯ぐきの清掃をしないと虫歯や歯周病ができることがあります。
◆口腔衛生管理はあなたの自己責任でしっかりと行ってください。定期的なメンテナンスも積極的に受けてください。
◆症例によっては、歯が動いて 隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
◆症例によっては、歯ぐきが退縮する場合があります。
◆症例によっては、歯根吸収が生じて短くなる場合があります。
◆症例によっては、歯髄の
神経が障害を受けて歯髄壊死が生じる場合があります。
◆症例によっては、
歯と骨が癒着していて歯が動かない場合があります。
◆症例によっては、金属等のアレルギー症状が出る場合があります。
◆症例によっては、歯を失う場合があります。
◆関節の状況が元々よくない人は、
「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症が発症することがあります。
◆症例によっては、歯が破接する場合があります。

◆症例によっては、歯の表層のエナメル質に元からあるクラック(ひび)が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、傷ついたり破折したりすることがあります。

◆人工物が装着されている歯は、人工物と歯の継ぎ目が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、矯正治療前中後に作り直さないといけないことがあります。

矯正装置を誤飲する場合がありますのでご注意ください。
矯正用アンカースクリューを複数本数使用する可能性があります。
◆ストリッピング、カウンタリングといって歯と歯の間や歯の先端の形を整えたり、咬み合わせの微調整のために歯を削ることがあります。
◆矯正 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する 可能性があります。
 ※エナメル質には元からクラック(ひび)があります。このクラックは経年的に増えてゆきます。
◆矯正 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。再治療等が必要になる こともあります。
◆矯正
装置が外れた後、保定装置をしっかり使用しても歯は少し動いたり隙間があいたりすることがあります。
◆これをできるだけ最小限にとどめるために保定処置できるだけ長く使用しましょう。
◆矯正
装置が外れた後、骨格の成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する場合があります。
◆矯正装置が外れた後、加齢や歯周病等により歯を支えている骨が吸収すると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。
◆矯正装置が外れた後、第三大臼歯を(親知らず)を抜歯しないと思わぬ悪い結果につながることがあります。
◆治療は長期になります。 将来、その他不測の事柄が現れることもあります。

◆装置の作製、撤去には長い時間が必要です。 あなたのご協力をお願いします。

◆治療の予約時間は、混雑時には常にご希望のとおりにできないことがあります。
◆できるだけ毎回説明を含めながら治療をすすめますが、お口の状態は毎回変化しますので、  説明内容や治療手順は前回の説明と細かな点で異なることもあります。
◆矯正料はご予定の期日までに郵便振込でお支払い下さい。お支払方法は治療の進行に従って分割でお支払いください。
◆矯正料のお支払いが予定期日より大きく遅れますと、治療を継続できなくなることがあります。
◆虫歯の検診や治療費および抜歯等の外科的処置は上記の矯正費用に含まれていません。
矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)の費用はすべて含まれています。
白いワイヤーのご使用は、一回あたり追加費用1500円が必要です。ただし、治療段階によってご使用いただけないことがあります。
◆治療に必要な歯ブラシはご購入いただきます。
◆あなたの結婚式等の自己都合で装置を撤去ご希望の場合、5000/歯の別の費用が必要です。
◆上あご前歯にはセラミック製装置を使用します。
◆下あご前歯には金属製装置を使用します。セラミック製装置を使用すると上あご前歯の先が欠けてしまうことがあるからです。
  それでもセラミック製装置を使用して生じる問題については患者様の自己責任となります。
 セラミック製装置から金属装置への交換は、5000/歯の費用が必要です。
◆矯正装置を紛失または破損されますと、再診料に加えて別途費用(材料費等)が発生します。(1000-20000)
◆領収書は再発行しておりませんので大切に保管しましょう。
◆再診料は将来改訂されることがありますのでご了解ください。
◆当院では、治療内容や結果を学会等で学術的な目的に使用する場合があります。

 

 

   

好田矯正歯科   茨木市駅前1-2-24  TEL 0726-20-6048  

   

●サイトの作製責任者 院長 好田春樹  歯学博士  
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