好田矯正歯科/症例(治療例)

 
 

  


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 上顎前突症
 (その15)

上顎前突症の15番目の症例をご紹介します。
25歳 歯科衛生士。上顎前歯がねじれている、口元が出ていること。これが主訴です。 上顎2本抜歯で治療した例です。
この症例は、2012年近畿東海矯正歯科学会で発表した内容です。

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好田矯正歯科 大阪府茨木市駅前1-2-24  TEL 072-620-6048

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治療前 

25歳 歯科衛生士
この方は、歯科業界のプロです。
何のごまかしも効きません。この方の勤務先の歯科医師も皆が見ています。
とてもプレッシャーのかかる治療です。 

お口元の写真

お口元が出ていることを気にされています。
この程度なら、気にならない方も多くおられるでしょう。
ご本人は何も言わないですが、赤唇(唇の赤い部分)の厚みがやや厚いように見えます。これは私の主観です。

 
お口の中の写真 
 
上下歯列ともに叢生(でこぼこのこと)があります。上顎の叢生は中程度で前歯に集中しています。下顎前歯の叢生は軽度です。上下顎とも、この程度の叢生を改善するには抜歯は必要ありません。
 しかしながら、もし非抜歯で治すと上顎前歯の傾斜が増して前へとびだしていしまいます。お口元は今以上に突出してしまいます。
 しかも、上下顎の奥歯のかみ合わせは、上顎の奥歯が前に来るような不正咬合になっています。この状態をClass II 咬合と言っています。
 この二つの理由で、上顎左右の第一小臼歯を抜歯することにします。下顎の抜歯はしません。
 それから、上下前歯のかみ合わせがとても深くなっています。上顎前歯が下顎前歯を覆い隠すようになっています。この状態を過蓋咬合(かがいこうごう)と言っています。この改善は難度が高くなります。

 症例の難易度はかなりの難度になります。程度は中程度から高難度になります。

診断
 
前歯の過蓋咬合と叢生を伴う上顎前突症

治療方針
上顎前歯のねじれを改善します。まず、上顎第一小臼歯を抜歯してねじれを取り除きます。
 この時に歯科矯正用アンカースクリューを併用して、
 上顎前歯を圧下(骨にめり込ませる)を行います。これにより過蓋咬合により改善されてゆきます。
 下顎には当面は装置がつきません。まずは上顎のみを治療してゆきます。 

上顎前歯を後退させてゆきます。この時にも歯科矯正用アンカースクリューを併用します。
 もし、この方法を併用しないと、上顎奥歯が前に出てくることがあります。
 これが過剰に生じると、前歯がへこまないで終わってしまいます。これを避けるために安全を考えて使っています。

下顎にようやく装置をつけます。

使用装置
歯の外側のエッジワイズ装置  

 

治療中1

上記の治療方針の1を進めています。
上顎前歯を圧下(骨にめり込ませる)しようとしています。

使用している装置は、セラミック製装置です。今は使用していません。
当院では今はもっと新しいセルフライゲーションタイプのセラミック製装置を使用しています。
治療中2

上顎前歯の圧下が進みました。
上顎前歯の傾斜がが増しています。これは現時点ではかまいません。
こうなることは計算済みです。

上顎前歯を後退させます。このときにも歯科矯正用アンカースクリューを使用しています。この写真にはたまたま写っていません。
治療中3

上記の治療方針に入ります。
いきなり下あご全部には装置はつけません。ここには院長の玄人気質の工夫が出ています。
上下のゴムを併用しながら、下顎小臼歯と大臼歯のみを配列しています。

治療中4

ここでようやく下顎前歯6つに装置が着いています。
上下のゴムはまだ使っています。
上顎前歯の後退は進んでいます。

 

 

治療後 (3年0ヶ月の動的治療の結果)

お口元の写真
お口元の突出は改善されました。オトガイの形が変化しました。
赤唇がやや薄くなったように見えます。見えませんか?

 
お口の中の写真
上下歯列とも叢生が改善されてきれいに並んでいます。
前歯の咬み合わせは、元よりもうんと浅くなり過蓋咬合は改善されました。
上顎前歯の傾斜もいいですねえ。

上顎の奥歯に白い詰め物があります。これは仮詰のものです。治療中に金属の詰め物が外れてしまいました。
矯正後に適正なものに作り替える予定です。このように矯正の途中でもカリエス治療は可能です。

 

 

 

 

評価

左はスーパーインポーズといって、治療前と治療後のセフアロというレントゲンを重ね合わせて治療での変化を調べることができるものです。

黒い線は治療前、赤い線は治療後です。
上顎前歯がいかに移動したかがよくわかりますね。
前歯の傾斜度を変化させずに、後退と圧下が行われています。
みっず色の線がありますね。これは治療途中の状態です。これは上記の治療中1の状態に近いです。

上顎前歯を一旦前に傾斜させて出します。この時に歯根の先は後方へ下がります。これを狙ってあえてこういう風にします。
次に前歯を傾斜で後退させます。これが終了すれば、黒線から赤線への変化となります。

治療療期間が.3年0か月とはやや長い目です。
しかし、上顎圧下と難易度の高さから適正な治療結果と考えます。
この症例は2012年の学会に発表しました。自信作です。)

実は、従来型の治療では上顎前歯の圧下というのはほとんどできない内容で、今回の治療結果は夢のような目標でした。
ところが、矯正用アンカースクリューの出現が矯正の治療内容を一変させました。

●ここまでの治療費(消費税含む、令和元年5月1日現在)
検査料5.8万円
矯正料69万円
再診料3800円x36回

この治療で生じる可能性がある一般的リスク説明
◆すべての治療が計画通りに行くとは限りません。努力しても目標に到達できないこともあります。
様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する場合があります。
矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。治療開始は慎重な決断が必要です。
◆上記の治療期間はおおよその目安で、歯の動き方や治療内容に個人差があるので治療期間が延長することがあります。
最初は矯正装置による不快感、お口の内側に痛み等があります。装置に慣れる期間が必要です。
◆歯の移動時には浮いたような感じがあり、痛みを伴うことがあります。
装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療にはあなたのご協力が非常に重 要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
治療中は装置が付いているため歯が磨きにくくなります。治療中にはしっかりと歯と歯ぐきの清掃をしないと虫歯や歯周病ができることがあります。
◆口腔衛生管理はあなたの自己責任でしっかりと行ってください。定期的なメンテナンスも積極的に受けてください。
◆症例によっては、歯が動いて 隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
◆症例によっては、歯ぐきが退縮する場合があります。
◆症例によっては、歯根吸収が生じて短くなる場合があります。
◆症例によっては、歯髄の
神経が障害を受けて歯髄壊死が生じる場合があります。
◆症例によっては、
歯と骨が癒着していて歯が動かない場合があります。
◆症例によっては、金属等のアレルギー症状が出る場合があります。
◆症例によっては、歯を失う場合があります。
◆関節の状況が元々よくない人は、
「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症が発症することがあります。
◆症例によっては、歯が破接する場合があります。

◆症例によっては、歯の表層のエナメル質に元からあるクラック(ひび)が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、傷ついたり破折したりすることがあります。

◆人工物が装着されている歯は、人工物と歯の継ぎ目が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、矯正治療前中後に作り直さないといけないことがあります。

矯正装置を誤飲する場合がありますのでご注意ください。
矯正用アンカースクリューを複数本数使用する可能性があります。
◆ストリッピング、カウンタリングといって歯と歯の間や歯の先端の形を整えたり、咬み合わせの微調整のために歯を削ることがあります。
◆矯正 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する 可能性があります。
 ※エナメル質には元からクラック(ひび)があります。このクラックは経年的に増えてゆきます。
◆矯正 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。再治療等が必要になる こともあります。
◆矯正
装置が外れた後、保定装置をしっかり使用しても歯は少し動いたり隙間があいたりすることがあります。
◆これをできるだけ最小限にとどめるために保定処置できるだけ長く使用しましょう。
◆矯正
装置が外れた後、骨格の成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する場合があります。
◆矯正装置が外れた後、加齢や歯周病等により歯を支えている骨が吸収すると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。
◆矯正装置が外れた後、第三大臼歯を(親知らず)を抜歯しないと思わぬ悪い結果につながることがあります。
◆治療は長期になります。 将来、その他不測の事柄が現れることもあります。

◆装置の作製、撤去には長い時間が必要です。 あなたのご協力をお願いします。

◆治療の予約時間は、混雑時には常にご希望のとおりにできないことがあります。
◆できるだけ毎回説明を含めながら治療をすすめますが、お口の状態は毎回変化しますので、  説明内容や治療手順は前回の説明と細かな点で異なることもあります。
◆矯正料はご予定の期日までに郵便振込でお支払い下さい。お支払方法は治療の進行に従って分割でお支払いください。
◆矯正料のお支払いが予定期日より大きく遅れますと、治療を継続できなくなることがあります。
◆虫歯の検診や治療費および抜歯等の外科的処置は上記の矯正費用に含まれていません。
矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)の費用はすべて含まれています。
白いワイヤーのご使用は、一回あたり追加費用1500円が必要です。ただし、治療段階によってご使用いただけないことがあります。
◆治療に必要な歯ブラシはご購入いただきます。
◆あなたの結婚式等の自己都合で装置を撤去ご希望の場合、5000/歯の別の費用が必要です。
◆上あご前歯にはセラミック製装置を使用します。
◆下あご前歯には金属製装置を使用します。セラミック製装置を使用すると上あご前歯の先が欠けてしまうことがあるからです。
  それでもセラミック製装置を使用して生じる問題については患者様の自己責任となります。
 セラミック製装置から金属装置への交換は、5000/歯の費用が必要です。
◆矯正装置を紛失または破損されますと、再診料に加えて別途費用(材料費等)が発生します。(1000-20000)
◆領収書は再発行しておりませんので大切に保管しましょう。
◆再診料は将来改訂されることがありますのでご了解ください。
◆当院では、治療内容や結果を学会等で学術的な目的に使用する場合があります。

 


   

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●サイトの作製責任者 院長 好田春樹  歯学博士 
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