好田矯正歯科/症例(治療例)

 
 

  


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 上顎前突症
 (その11)

上顎前突症の11番目の症例をご紹介します。
27歳 社会人女性 アンカースクリューを使って非抜歯
で治療した例です。

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治療前 

27歳 社会人女性
この方は、歯のでこぼこ(凸凹)とお口元が前に出ていることを気にされています。 

お口元の写真

上下の唇が少し出ているように感じられます。
オトガイがやや後退しているようにも感じられます。

 
お口の中の写真 
上下歯列ともに叢生(でこぼこのこと)が小臼歯よりまえに集中しています。

上下歯列の前歯の中心が一致していません。

上顎左側犬歯(右上の写真、前から3番目の歯)がありません。
レントゲンで調べて骨の中にも埋まっていることがわかったのですが、後ろの小臼歯(4番目の歯)が前に来てしまって、犬歯が出てくる場所が十分ではありません。

奥歯の上下のかみ合わせ関係を見ると、上顎の奥歯が下顎の奥歯よりもうんと前にある関係です。これを”U級大臼歯関係” と呼びます。
上顎の緑の線と下顎の青の線が一致しているべきなのです。
この症例では、上顎の奥歯がいかに前に来ているかがよくわかるでしょう?

上顎の奥歯が前に来ている不正咬合も”上顎前突症”または”出っ歯”に分類されるのです。

診断 
上顎
左側犬歯の埋伏と叢生をともなう上顎前突症

治療方針
上顎左側の埋伏犬歯を開窓牽引(ひっぱりだすこと)
 これは必ずしも成功はしません。出てこない可能性も考えとかないといけません。

上顎歯列全体の後方移動
 上記の写真の
緑の線を後方へ移動させて下顎の青の線と一致させます。
 上顎左側犬歯の並ぶ場所がありませんが、これによって場所ができてきます。 
 しかし、この治療方法は簡単ではありません。5−6年以前ではほぼ不可能な計画でした。
 矯正用アンカースクリュー(OAS、矯正用インプラントのこと)の出現で、可能なこととなりました。

下顎の配列
 かなりの叢生(でこぼこ)です。小臼歯を抜歯したほうがいいのです。
 
ご本人の強い希望で非抜歯に!
 
抜歯で説得してたんですが、非抜歯になってしまいました。
 下記の理由で、うんと難しい治療計画でした。


小臼歯4本抜歯について
 
小臼歯を抜歯をすると、抜歯空隙を使って下顎の奥歯を前に持ってくることができます。
 
下顎の青の線が自動的に前に来るのです。
 となると、緑の線を後方へ移動すること、つまり上顎歯列全体の後方移動量を減らすことが
 できます。これは治療をうんと易しくしてくれます。
 となると、上下小臼歯4本抜歯は利益が大きいです。お口元の変化も大きくなります。
 また、1で犬歯が出てこなかったときには、その犬歯と反対側の小臼歯と下顎両側小臼歯の抜歯
 を考慮することになるでしょう。

使用装置
歯の外側のエッジワイズ装置

 

治療中
矯正用アンカースクリューを使っています。
上顎大臼歯が後方移動できてきました。これで治療開始から10カ月くらいです。
左側犬歯が生えてくるべき空隙も開いてきています。

この治療方法はどなたにでもできる内容ではありません。
上顎大臼歯の後ろ側に十分に場所がなければなりません。
もし、親知らずが骨の中にもぐっていれば、抜歯をしないとこの計画は達成できません。

 

 

治療後 (3年2ヶ月の動的治療の結果)

お口元の写真
上下の唇の突出はやや改善されました。
オトガイの形も良くなりました。
非抜歯ですが改善がみられる結果です。(抜歯だったらもっと変化します。)

 
お口の中の写真
上下歯列ともにきれに配列できました。
上下歯列の前歯の中心が一致しました。

上顎左側犬歯(右上の写真、前から3番目の歯)もきっちりと治すことができました。
でもこの歯は色が少し黄色いですね。
この方、以前に歯の漂白をされてまして、全体がこの様に黄色かったそうです。
今になってその差がよくわかりますね。

レントゲンで調べて骨の中にも埋まっていることがわかったのですが、後ろの小臼歯(4番目の歯)が前に来てしまって、犬歯が出てくる場所が十分ではありません。

奥歯の上下のかみ合わせ関係を見ると、目標が達成されました。
上顎の奥歯と下顎の奥歯は正常になって、”T級大臼歯関係” となりました。
奥歯を治せば、このように前歯は自然に正常になるのです。

評価
上顎の奥歯は、6〜8mmほど後退で来ています。
非抜歯で治療することになって、治療の難易度は跳ね上がりました。
治療期間が3年少しです。

●ここまでの治療費(消費税含む、令和元年5月1日現在)
検査料5.8万円
矯正料69万円
再診料3800円x38回

この治療で生じる可能性があるリスク説明
◆すべての治療が計画通りに行くとは限りません。努力しても目標に到達できないこともあります。
◆上記の治療期間はおおよその目安で、治療内容によれば更に時間が必要なこともあります。
◆装置に慣れるまでお口の内側が痛いことがあります。
◆歯の移動時には痛みが伴うことがあります。
◆治療中にはしっかりと歯と歯ぐきの清掃をしないと虫歯や歯周病ができることがあります。
◆口腔衛生管理はあなたの自己責任でしっかりと行ってください。
◆症例によっては、歯ぐきが退縮することがあります。
◆症例によっては、歯根吸収が生じる場合があります。
◆症例によっては、歯髄壊死が生じる場合があります。

◆症例によっては、歯を失う場合があります。
◆症例によっては、歯が破接する場合があります。

◆症例によっては、歯の表層のエナメル質に元からあるクラック(ひび)が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、傷ついたり破折したりすることがあります。

◆人工物が装着されている歯は、人工物と歯の継ぎ目が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、矯正治療後に作り直さないといけないことがあります。

◆関節の状況が元々よくない人は、顎関節症が発症することがあります。
◆動的処置後に装置を撤去しますが、必ず歯は少し動いたり隙間があいたりすることがあります。
 これをできるだけ最小限にとどめるために保定処置は重要です。 2年間は必ず通院してください。
矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)を複数本数使用する可能性があります。
◆矯正治療後に第三大臼歯を(親知らず)を抜歯しないと思わぬ悪い結果につながることがあります。
◆治療は長期になります。 将来、その他不測の事柄が現れることもあります。
◆ストリッピング、カウンタリングといって歯と歯の間や歯の先端の形を整えるために削ることがあります。
◆装置の作製、撤去には長い時間が必要です。 あなたのご協力をお願いします。

◆治療の予約時間は、混雑時には常にご希望のとおりにできないことがあります。
◆できるだけ毎回説明を含めながら治療をすすめますが、お口の状態は毎回変化しますので、  説明内容や治療手順は前回の説明と細かな点で異なることもあります。
◆矯正料はご予定の期日までに郵便振込でお支払い下さい。お支払方法は治療の進行に従って分割でお支払いください。
◆矯正料のお支払いが予定期日より大きく遅れますと、治療を継続できなくなることがあります。
◆虫歯の検診や治療費および抜歯等の外科的処置は上記の矯正費用に含まれていません。
矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)の費用はすべて含まれています。
白いワイヤーのご使用は、一回あたり追加費用1500円が必要です。ただし、治療段階によってご使用いただけないことがあります。
◆治療に必要な歯ブラシはご購入いただきます。
◆あなたの結婚式等の自己都合で装置を撤去ご希望の場合、5000/歯の別の費用が必要です。
◆上あご前歯にはセラミック製装置を使用します。
◆下あご前歯には金属製装置を使用します。セラミック製装置を使用すると上あご前歯の先が欠けてしまうことがあるからです。それでもセラミック製装置を使用して生じる問題については患者様の自己責任となります。
 セラミック製装置から金属装置への交換は、5000/歯の費用が必要です。
◆矯正装置を紛失または破損されますと、再診料に加えて別途費用(材料費等)が発生します。(1000-20000)
◆領収書は再発行しておりませんので大切に保管しましょう。
◆再診料は将来改訂されることがありますのでご了解ください。
◆当院では、治療内容や結果を学会等で学術的な目的に使用する場合があります。

 


   

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