好田矯正歯科/症例(治療例)

 
 

  


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 上下顎前突症
    (その7)

上下顎前突症の7番目の症例をご紹介します。 23歳OL女性。
この種の症例は、お口元が出ているのが特徴です。
2年2ヶ月の治療で大きな変化が得られました。
TAD(ミニスクリュー、矯正用インプラント)を効果的に使用しました。

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治療前 

23歳OL女性
この方は、お口元を一番に気にしておられます。
 
お口元の写真
最初に唇をリラックスしていただきます。お口が閉じれないです。
(このときの上下唇の間隔をインターラビアルギャップといいます。理想は1mm程度ですが、
この方は10mm以上ありそうです。)(左から1つ目

次に唇を閉じていただきます。 オトガイの形がいびつですね。
下唇の下の筋肉の過緊張が目立ちます。 梅干状ですね。
上記のインターラビアルギャップの大きい方ほど、このいびつな傾向が強く出てきます。
おまけに、下唇が出てまるで受け口の方のようにですが、
上の前歯の先端が下唇を押すのでこうなります。(左から2つ目


下唇の下には梅干状の筋肉の緊張が見られます。(左から3、4つ目

 
お口の中の写真 
上下顎歯列は軽度の叢生(凸凹)がありますが、歯の裏側ばかり見えています。

上顎の第二大臼歯が左右ともに外側に張り出しています(左上下)。
正面からみても、奥歯が外にはみ出した様子がよくわかります(右上)。

前歯は上下ともかなり傾斜して前突しています。
右中下)。

下顎には左右とも第三大臼歯があります。
左下)。 
上顎左側の第一小臼歯は人工歯です。
左上、右下

診断 
叢生を伴う上下顎前突症です。 

治療方針
お口元の改善が第一番です。
上下の前歯の位置を内側に入れないといけません。 

上顎前歯の前突を改善するために、第一小臼歯を抜歯します。

下顎前歯に軽度の叢生(凸凹)があることと、前歯が上顎同様に傾斜しているので、 こちらも第一小臼歯の抜歯をさせていただきます。

TAD(矯正用インプラント、ミニスクリュー、ネジ)を使用します。




 
 



    
治療経過

 




お口の中の写真 
治療の半ばを越えたあたりです。
上下顎前歯は内側に入り込んできています。
抜歯した空隙が半分くらい閉鎖してきています。

上顎
TAD(矯正用インプラント、ネジ、スクリュー)を使用しました。(左上
TADはかなり上の部分に入りますので、外から目立つものではありません。
セット時には麻酔をしますし、その後は痛みはありません。 心配はいらないです。

従来の矯正では、抜歯空隙より前の歯の一団と後の一団との歯の引っ張り合いを行っていました。
抜歯空隙の前の一団は後ろに動いて空隙が閉鎖されてゆきます。これは目的に合いますが、同時に後ろの一団も前に動いて空隙を失っていたのです。
これが目的に反することなのです。 
(この状態をアンカレッジロスといって治療を難しくする要素でした。)

下顎
下の前歯4本には装置をつけていません。
忘れているわけではありません。 元々でこぼこが少しありましたね、こんなときは無理して装置はつけると下の前歯は最初より前に出てしまいます。

犬歯を少し後ろに送ると前歯に余裕ができます。
すると、写真のように(左中下)自然に4本の前歯がならんでくれます。 
それから装置をつけると良いのです。



 

 

 

治療後 (2年2ヶ月の動的治療の結果) 


お口元の写真
上下の唇の突出感は軽減されたようです。

唇をリラックスさせてもらいます。
先のインターラビアルギャップは5mm位に小さくなっています。
左から1つ目

唇を閉じていただきます。閉じ易さを感じておられるはずです。
でも、下唇の下部の緊張は軽減されましたが、まだ少し残っています。
下唇が出た感じはなくなりました。(左から2つ目

梅干状の筋肉の緊張は減っているようです。(左から3、4つ目

アニメーションを作ってみました。
治療前後の変化はこの方がわかり易いかもしれません。
オトガイの緊張感が残ったのは残念ですが、お口元の変化としてはかなり大きい変化です。

 



お口の中の写真
上下歯列とも理想な形態です。
前歯の裏側は見えにくくなっています。
前歯が内側に傾斜したからです。
上顎第二大臼歯の位置も良くなりました。
右上下) 


前歯は上下とも傾斜の状態は改善されて理想的です。
歯の根元の骨の形も同時に変わっています。 歯根の移動と同時に骨の形も変形させることができます。 (これを骨の改造と表現します。) これを利用して審美的な改善を行うことができるのです。
右中下)。

下顎の左側は2本の大臼歯は金属冠なので、将来のことを考えて第三大臼歯(親知らず)を残しておきます。
左下)。


評価
治療結果は良好です。

治療期間が2年2ヶ月と短期間です。
というのは、この症例の難易度に比較すると短いということです。
凸凹状態が少なく、前歯の移動距離が長いので3年近くかかることも珍しいことではありませんでした。

TADの効果的な使用によって治療期間を短くして、更に治療結果も良くすることができました。

今後は、TADを用いない治療は大きな不利益となる可能性があることを知るべきですね。
当院の治療では、この程度の治療結果を当然のこととするために、TADの使用をお薦めしています。





 

TAD使用の利点

最近、TAD(矯正用インプラント、ネジ)を使った症例がどんどんと出来上がってまいります。
細かく見ておりますと、奥歯の位置が治療前と変わらないで、
前歯のみが後ろに下がって治療を終えています。

抜歯空隙を閉じる場合には、抜歯部分より前の複数歯(前歯)と抜歯部分より後ろの複数歯(奥歯)の相反的な引っ張り合いします。

前歯は奥歯に引っ張られて後退します。(これは治療目的に合います。)
ところが、同時に奥歯も少しは前に動いてしまいます。 
大事な抜歯空隙が消費され、前歯を後退できる量が減ってしまいます。
これが困ったことなのです。(治療目的に反します。)

せっかくの抜歯が効果を失ってしまうことになるのです。
この現象を”アンカレッジロス”と表現されます。
アンカレッジロスが少ないほうが良い治療、多ければ良くない治療、ということになります。

TAD以前の世代では、前歯と奥歯の相反的な力の用い方から、
どうしても奥歯が前に出てきて、その分前歯が後退できないで終了することが
いたし方のないこととして受け入れざるを得ないこととあきらめていたのですが、

最近はそのようなことはなくなりつつあり、自分の進歩(というか時代の進歩と
いうか)と感じつつあります。
この方にも新しいも技術が間に合ってよかったと思います。
数年以前の人たちとは一段治療結果が良くなっていますね。

よくなる・・・・・、といいましても、
今回の”よくなる”との意味は、前歯の後退量を増やすという意味になり、
ほとんど審美的な内容につながります。
私はお口元の審美的な改善は一番に考えるところです。

ところが、
日本の矯正歯科界では、必ずしもそのことに高い評価をしていない人たちがかな
り多いようにおもいます。
たまたま私の受けた大学卒後の教育では、治療ゴールの数値目標が欧米人を基準にするので、自然と日本人では高く設定することになります。
そのため、抜歯をして前歯を後退させる治療内容への技術を向上させる努力があらゆることに注がれてきました。

したがって、当院での治療では抜歯を要求することが多くはなりますが、
咬合の改善にプラスして審美的な改善は相当レベルのものとお考えいただいてよいと思います。



 
 

 


   

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