好田矯正歯科/症例(治療例)

 
 

  


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 上下顎前突症
 (その6)


上下顎前突症の6番目の症例をご紹介します。
患者は高校生16歳の女性。 
歯科矯正用アンカースクリューを使用しました。
 

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好田矯正歯科 大阪府茨木市駅前1-2-24  TEL 072-620-6048

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治療前  16才女性 患者さんとお母様の訴えは、上下の口元が出ていることと、
静かにしていると”ポカン”と口が開いてしまうといことを気にしておられました。
 
お口元の写真
お口の力を抜いてリラックスしてもらいますと、唇が開いてしまいます(左)。
次に唇を閉じていただきますと、唇とオトガイの筋肉に力が入っている感じがよくわかります(中央)。 
オトガイには”梅干”状のブツブツした筋肉の緊張が見られます(右)。 
このような軟組織の状態は、”口唇閉鎖不全”とよばれ矯正歯科診断において重要な要素となります。
 
 
  お口の中の写真 
上下顎ともに歯列はきれいにならんでいます。 奥歯もきれいに咬合しています(右下写真)。 上下前歯の傾斜度もさほどに悪いわけではありません。
これだけなら大きな問題はありません。
診断
 
この症例の診断は上下顎前突症です。 
骨格性の問題ではありません。
しかし、口唇閉鎖不全という機能上の大きな問題を抱えています。  審美的にも良いとはいえないです。 この原因は、上下の前歯の位置が正常にあるべき位置よりも相当に前方にあることが問題です。
治療方針
抜歯による治療が適切です。上顎第一小臼歯(前から4番目)2本と、下顎第一小臼歯(4番目)で計
本の抜歯をします。 抜歯スペースを閉鎖することで、上下前歯の位置を内側に持ってきます。 前歯の移動量は抜歯空隙を最大に利用することになるので、治療期間が長くなることが予想されます。

歯科矯正用アンカースクリュー(OAS)を用いることにしました。

使用装置
歯の外側のエッジワイズ装置

 

              治療中
  治療途中の写真 
上下4本の小臼歯の抜歯をして治療を進めています。
抜歯空隙は四分の三ほどが閉鎖されています。
上下前歯の傾斜度を維持しながら内側に移動させています。
歯の傾斜による移動ではないことがポイントです。
この移動様式を歯体移動といって平行に後退します。
傾斜移動に比較して技術的に難しく、移動のための力のエネルギーがより必要になります。

OASの使用方法 
右写真の歯の歯ぐき側に”ネジ”の頭がみえています。
これがOASとよばれるネジです。
そのネジから透明なプラスチックのチェーンを作用させます。
痛そうに見えますが、実は痛みはありません。

OASの重要な意義
従来の矯正歯科治療での歯の移動は、大部分が歯と歯の引っ張り合いによるものでした。
今回は前歯6本と奥歯6本(左右あわせて)の引っ張り合いですね。
ところが、前歯が後退すると同時に奥歯が前に出てきてしまいます。
せっかくの抜歯による空隙を100%利用できない、ということが永らくの問題でした。

OASの出現は従来の問題点を完全に解決します。
前歯6本とOASとの引っ張り合いなので、奥歯は前に来ません。
抜歯空隙を前歯の後退に最大に利用できます。 
つまり、従来法よりも前歯をたくさん後退させることができるのです。
矯正治療を加速するだけでなくて、より改善が得られます。

 

 
治療後 2年の動的治療を行いました。 


お口元の写真
 
変化がはっきりとわかります。(私の主観です。) 
リラックス時のお口元は、唇の開く量が軽減されています(左)。
(私の主観です。)
唇を閉じたときの唇とオトガイの筋肉には力が入ってないですね。
(私の主観です。)
自然な感じで唇を閉じることができるようになりました(中央)。
(私の主観です。)
オトガイには”梅干”状の筋肉の緊張は消失しました(右)。
(私の主観です。)
”口唇閉鎖不全”は改善されて、お口元が軽くなった印象ですね。
(私の主観です。)
 
 
 

お口の中の写真
奥歯の上下のかみ合わせは、最初の状態が維持されています(右)。
歯列の形状も改善されました(左)。

評価

矯正治療では、抜歯には多くの深い意義があります。この症例はその意義を端的に現すものです。 
”口唇閉鎖不全”は機能上の大きな問題で、抜歯をして上下前歯の位置を内側にしないと改善はできません。
審美面でも機能面でも美しい治療結果を考えて目標とすべきです。

最近、非抜歯治療がもてはやされていますが、この症例の初診時のような状態にして治療を終わらせている場合がとても多いです。

”歯を抜かない”という甘言にだまされてはいけません。 非抜歯治療でのお口元の変化は少ないです。
正しい知識をもって治療に臨んでいただきたいです。





    
●ここまでの治療費(消費税含む、令和元年5月1日現在)
検査料5.8万円
矯正料69万円
再診料3800円x24回

この治療で生じる可能性がある一般的リスク説明
◆すべての治療が計画通りに行くとは限りません。努力しても目標に到達できないこともあります。
様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する場合があります。
矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。治療開始は慎重な決断が必要です。
◆上記の治療期間はおおよその目安で、歯の動き方や治療内容に個人差があるので治療期間が延長することがあります。
最初は矯正装置による不快感、お口の内側に痛み等があります。装置に慣れる期間が必要です。
◆歯の移動時には浮いたような感じがあり、痛みを伴うことがあります。
装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療にはあなたのご協力が非常に重 要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
治療中は装置が付いているため歯が磨きにくくなります。治療中にはしっかりと歯と歯ぐきの清掃をしないと虫歯や歯周病ができることがあります。
◆口腔衛生管理はあなたの自己責任でしっかりと行ってください。定期的なメンテナンスも積極的に受けてください。
◆症例によっては、歯が動いて 隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
◆症例によっては、歯ぐきが退縮する場合があります。
◆症例によっては、歯根吸収が生じて短くなる場合があります。
◆症例によっては、歯髄の
神経が障害を受けて歯髄壊死が生じる場合があります。
◆症例によっては、
歯と骨が癒着していて歯が動かない場合があります。
◆症例によっては、金属等のアレルギー症状が出る場合があります。
◆症例によっては、歯を失う場合があります。
◆関節の状況が元々よくない人は、
「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症が発症することがあります。
◆症例によっては、歯が破接する場合があります。

◆症例によっては、歯の表層のエナメル質に元からあるクラック(ひび)が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、傷ついたり破折したりすることがあります。

◆人工物が装着されている歯は、人工物と歯の継ぎ目が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、矯正治療前中後に作り直さないといけないことがあります。

矯正装置を誤飲する場合がありますのでご注意ください。
矯正用アンカースクリューを複数本数使用する可能性があります。
◆ストリッピング、カウンタリングといって歯と歯の間や歯の先端の形を整えたり、咬み合わせの微調整のために歯を削ることがあります。
◆矯正 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する 可能性があります。
 ※エナメル質には元からクラック(ひび)があります。このクラックは経年的に増えてゆきます。
◆矯正 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。再治療等が必要になる こともあります。
◆矯正
装置が外れた後、保定装置をしっかり使用しても歯は少し動いたり隙間があいたりすることがあります。
◆これをできるだけ最小限にとどめるために保定処置できるだけ長く使用しましょう。
◆矯正
装置が外れた後、骨格の成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する場合があります。
◆矯正装置が外れた後、加齢や歯周病等により歯を支えている骨が吸収すると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。
◆矯正装置が外れた後、第三大臼歯を(親知らず)を抜歯しないと思わぬ悪い結果につながることがあります。
◆治療は長期になります。 将来、その他不測の事柄が現れることもあります。

◆装置の作製、撤去には長い時間が必要です。 あなたのご協力をお願いします。

◆治療の予約時間は、混雑時には常にご希望のとおりにできないことがあります。
◆できるだけ毎回説明を含めながら治療をすすめますが、お口の状態は毎回変化しますので、  説明内容や治療手順は前回の説明と細かな点で異なることもあります。
◆矯正料はご予定の期日までに郵便振込でお支払い下さい。お支払方法は治療の進行に従って分割でお支払いください。
◆矯正料のお支払いが予定期日より大きく遅れますと、治療を継続できなくなることがあります。
◆虫歯の検診や治療費および抜歯等の外科的処置は上記の矯正費用に含まれていません。
矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)の費用はすべて含まれています。
白いワイヤーのご使用は、一回あたり追加費用1500円が必要です。ただし、治療段階によってご使用いただけないことがあります。
◆治療に必要な歯ブラシはご購入いただきます。
◆あなたの結婚式等の自己都合で装置を撤去ご希望の場合、5000/歯の別の費用が必要です。
◆上あご前歯にはセラミック製装置を使用します。
◆下あご前歯には金属製装置を使用します。セラミック製装置を使用すると上あご前歯の先が欠けてしまうことがあるからです。
  それでもセラミック製装置を使用して生じる問題については患者様の自己責任となります。
 セラミック製装置から金属装置への交換は、5000/歯の費用が必要です。
◆矯正装置を紛失または破損されますと、再診料に加えて別途費用(材料費等)が発生します。(1000-20000)
◆領収書は再発行しておりませんので大切に保管しましょう。
◆再診料は将来改訂されることがありますのでご了解ください。
◆当院では、治療内容や結果を学会等で学術的な目的に使用する場合があります。
                                                                 

   

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