好田矯正歯科/症例(治療例)

 
 

  


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 上下顎前突症
 (その4)


上下顎前突症の4番目の症例(治療例)をご紹介します。
歯を抜くことを選択することによって、良好なお口元を獲得することができた矯正歯科症例(治療例)です。
当院の矯正歯科に専従する医師としての基本的理念がしっかりと守られました。
 

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好田矯正歯科 大阪府茨木市駅前1-2-24  TEL 072-620-6048

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治療前 


26歳、成人の女性
 患者さんの訴えは、上の前歯の一部が内側に入り込んでいるのが気になる、ということです。
 
お口元の写真では、骨格の上下顎の前後的には問題はありません。 しかし、上下の前歯が傾斜して突出しています。 下の唇が出ているように見えますが、上の前歯の先端が下唇の裏側に当たっているからです。 オトガイに”梅干”ができています。 唇が閉じにくくてこうなっています。 (”梅干”解説は下記をご覧ください。)
 
 
お口の中の写真 上顎前歯の2本が内側に転位しています。 右下の5番目の歯が元々なくて、6番目の第一大臼歯が前に倒れています。 (右中写真)
そして、4番目の歯(黒く変色した歯)が後に傾斜して、プラスチックを足して隙間がうめられていました(左下、右中写真)。 これは良くないです、しっかりと矯正されないといけません。
下顎全体の歯並びは凸凹がひどいわけではありませんが、歯槽骨の幅をこえて歯列が拡がっています。 これもいけません。 骨を外れて歯列が拡がりすぎると、歯茎が退縮して下がってしまうのです。下の第一大臼歯で著明に見られます(右中、右下写真)。

診断と治療方針
 この症例の診断は上下顎前突症です。 骨格性の問題ではなく、歯性の問題です。 歯が原因であるため、抜歯を許されれば治療は比較的簡単です。 上顎第一小臼歯(前から4番目)2本と、下顎左側第二小臼歯(5番目)で計3本の抜歯の矯正をしました。
更に下顎の歯列を小さくするために、右下4番目の歯の後ろのプラスチックを削り落として隙間をつくりました。
使用装置
エッジワイズ装置
 
 

治療後

2年4ヶ月の矯正の動的治療を行いました。 

お口元の写真
 
変化がはっきりとわかります。(私の主観です。) 
鼻の下の部分が、すっきりしました。(私の主観です。) 
オトガイの”梅干”が消失してもへッこんですっきりした感じです。 (私の主観です。) 
お口元の審美性は良くなりました。(私の主観です。) 

 
 

お口の中の写真
では、上下顎の歯列は完全な状態に矯正できています。下顎も歯列が小さくなって、歯が歯槽骨の中央付近に位置しています。 右下第一小臼歯も形が本来の大きさに修正できています(左上下)。  また、右下第一大臼歯との関係も良くなり、歯が整直に矯正できています(右中写真)。
奥歯の上下のかみ合わせは、お得意のファスナーがかみ込むような状態に矯正できています。 
上下の前歯の機能的なバランスも改善されました(右中段の写真)。

抜歯することによってこのようにいろいろと良い点を多く得ることができるのです。 非抜歯矯正でアプローチすると、このようなすっきりした治療症例には到底ならないでしょう。

この方のご希望で第三大臼歯(親知らず)を抜歯しないで配列しました。
これで期間が延びましたが、矯正治療結果には大へんに満足されました。 

  
  オトガイの”梅干”についての解説 
 

お口を閉じる場合に、お口元の筋肉に力を入れて無理やり閉じないと口があいてしまうことはありませんか?
また、そのときのオトガイにはザラザラとした”梅干”ができていませんか? 
 
この現症は口唇閉鎖不全と呼ばれる状況です。
上または上下の歯が前にとび出ていると唇が閉じにくいため、無理やり閉じるとオトガイ部にオトガイ筋の過緊張が生じ、軟組織が”梅干”状に硬くザラザラになってしまうのです。

左の図は、矯正治療前後の比較を行っているところです。  
治療前(黒)は上下の前歯が傾斜して前突しているため、上下の唇をとじるとオトガイ筋に過緊張が起こり、オトガイの自然なカーブが失われています。 
抜歯矯正治療によって、治療後(赤)では前歯の傾斜と前突が改善されたため、上下の唇を無理やり閉じる必要がなくなりオトガイに固有の自然なカーブ現れています。 (このカーブは元々骨に存在する固有のものである。) 

このように、オトガイ部の軟組織に”梅干”のある人には、抜歯矯正した方がお口元が格段に改善される場合が多いのですね。 

  
  歯列の大きさと歯ぐきの退縮について の解説
 

矯正治療前の下顎の全体を撮影したものです。 

さて、確かに凸凹は少ないですね。 大体ならんでいるように見えますね。
ところが、歯の内(裏)側の歯肉(はぐき)ばかりがよく見えています。 一方、歯の外側の歯ぐきはほとんどみえません。 すなわち、 歯の一本一本が外側(表側)に傾斜して並んでいるためなのです。 

ことばを変えれば、歯が骨の中心から外側にはずれて、骨のないぎりぎりにの”がけっぷち”に位置していることを示しています。 そのような悪い条件にある歯は一体どのようなめにあうのでしょうか。

左の写真を見てください。 同じ人の左下(向かって右)の歯の根元を拡大してみました。
 歯肉(はぐき)が下がっている歯が2本ありますね(真中と右側)。 
歯の根元が露出しています。 
骨の中心から歯がはずれ骨のない部分に歯が出てくると、このように歯ぐきが退縮して歯周病に対して弱くなってしまいます。 

左の写真は同じ人の右下(向かって左)の歯の根元です。 
歯ぐきの退縮の程度のひどさがよくわかるでしょう? ここまでくると、知覚過敏といって水や風で歯がしみるように痛んだり、虫歯の原因となる可能性があります。 
更に年齢がすすめばひどい歯槽膿漏になって歯が失われてしまうかもしれません。
この方は今の歯並びが確立してからごく短期間(10年にして)で、わずか20歳代でここまで悪くなってしまいました。

さて、このような症例で、非抜歯(抜歯をしない)矯正治療すればどうなるでしょうか? 

わかりますね、少し凸凹があるので歯列は現状より少し拡大した大きなアーチになってしまいます。 その結果、歯ぐきの退縮は今以上にひどくなるでしょう。 
したがって、このケースでは抜歯によって歯列を現状より小さくし、歯が骨の中心近くに位置するような方向の治療が必要です。 だから、何でもかんでも歯を抜かないことが良いというわけではないのです 
このような別の観点から物を見る”診断力”が必要と思います。

左の写真は矯正治療後です。 矯正治療前と比較してください。
歯の裏側の歯ぐきの見え方が少なくなり、歯の外側の歯ぐきも見えるようになってきました。 骨の中心に歯が位置してきている証拠ですね。

 
●ここまでの治療費(消費税含む、令和元年5月1日現在)
検査料5.8万円
矯正料69万円
再診料3800円x28回

この治療で生じる可能性がある一般的リスク説明
◆すべての治療が計画通りに行くとは限りません。努力しても目標に到達できないこともあります。
様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する場合があります。
矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。治療開始は慎重な決断が必要です。
◆上記の治療期間はおおよその目安で、歯の動き方や治療内容に個人差があるので治療期間が延長することがあります。
最初は矯正装置による不快感、お口の内側に痛み等があります。装置に慣れる期間が必要です。
◆歯の移動時には浮いたような感じがあり、痛みを伴うことがあります。
装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療にはあなたのご協力が非常に重 要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
治療中は装置が付いているため歯が磨きにくくなります。治療中にはしっかりと歯と歯ぐきの清掃をしないと虫歯や歯周病ができることがあります。
◆口腔衛生管理はあなたの自己責任でしっかりと行ってください。定期的なメンテナンスも積極的に受けてください。
◆症例によっては、歯が動いて 隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
◆症例によっては、歯ぐきが退縮する場合があります。
◆症例によっては、歯根吸収が生じて短くなる場合があります。
◆症例によっては、歯髄の
神経が障害を受けて歯髄壊死が生じる場合があります。
◆症例によっては、
歯と骨が癒着していて歯が動かない場合があります。
◆症例によっては、金属等のアレルギー症状が出る場合があります。
◆症例によっては、歯を失う場合があります。
◆関節の状況が元々よくない人は、
「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症が発症することがあります。
◆症例によっては、歯が破接する場合があります。

◆症例によっては、歯の表層のエナメル質に元からあるクラック(ひび)が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、傷ついたり破折したりすることがあります。

◆人工物が装着されている歯は、人工物と歯の継ぎ目が目立つことがあります。
◆人工物が装着されている歯は、矯正治療前中後に作り直さないといけないことがあります。

矯正装置を誤飲する場合がありますのでご注意ください。
矯正用アンカースクリューを複数本数使用する可能性があります。
◆ストリッピング、カウンタリングといって歯と歯の間や歯の先端の形を整えたり、咬み合わせの微調整のために歯を削ることがあります。
◆矯正 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する 可能性があります。
 ※エナメル質には元からクラック(ひび)があります。このクラックは経年的に増えてゆきます。
◆矯正 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。再治療等が必要になる こともあります。
◆矯正
装置が外れた後、保定装置をしっかり使用しても歯は少し動いたり隙間があいたりすることがあります。
◆これをできるだけ最小限にとどめるために保定処置できるだけ長く使用しましょう。
◆矯正
装置が外れた後、骨格の成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する場合があります。
◆矯正装置が外れた後、加齢や歯周病等により歯を支えている骨が吸収すると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。
◆矯正装置が外れた後、第三大臼歯を(親知らず)を抜歯しないと思わぬ悪い結果につながることがあります。
◆治療は長期になります。 将来、その他不測の事柄が現れることもあります。

◆装置の作製、撤去には長い時間が必要です。 あなたのご協力をお願いします。

◆治療の予約時間は、混雑時には常にご希望のとおりにできないことがあります。
◆できるだけ毎回説明を含めながら治療をすすめますが、お口の状態は毎回変化しますので、  説明内容や治療手順は前回の説明と細かな点で異なることもあります。
◆矯正料はご予定の期日までに郵便振込でお支払い下さい。お支払方法は治療の進行に従って分割でお支払いください。
◆矯正料のお支払いが予定期日より大きく遅れますと、治療を継続できなくなることがあります。
◆虫歯の検診や治療費および抜歯等の外科的処置は上記の矯正費用に含まれていません。
矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)の費用はすべて含まれています。
白いワイヤーのご使用は、一回あたり追加費用1500円が必要です。ただし、治療段階によってご使用いただけないことがあります。
◆治療に必要な歯ブラシはご購入いただきます。
◆あなたの結婚式等の自己都合で装置を撤去ご希望の場合、5000/歯の別の費用が必要です。
◆上あご前歯にはセラミック製装置を使用します。
◆下あご前歯には金属製装置を使用します。セラミック製装置を使用すると上あご前歯の先が欠けてしまうことがあるからです。
  それでもセラミック製装置を使用して生じる問題については患者様の自己責任となります。
 セラミック製装置から金属装置への交換は、5000/歯の費用が必要です。
◆矯正装置を紛失または破損されますと、再診料に加えて別途費用(材料費等)が発生します。(1000-20000)
◆領収書は再発行しておりませんので大切に保管しましょう。
◆再診料は将来改訂されることがありますのでご了解ください。
◆当院では、治療内容や結果を学会等で学術的な目的に使用する場合があります。
                                                                     

 


   

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