好田矯正歯科/症例(治療例)

 
 

  


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 上下顎前突症
 (その4)


上下顎前突症の4番目の症例(治療例)をご紹介します。
歯を抜くことを選択することによって、良好なお口元を獲得することができた矯正歯科症例(治療例)です。
当院の矯正歯科専門医としての基本的理念がしっかりと守られました。
 

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治療前 


26歳、成人の女性
 患者さんの訴えは、上の前歯の一部が内側に入り込んでいるのが気になる、ということです。
 
お口元の写真では、骨格の上下顎の前後的には問題はありません。 しかし、上下の前歯が傾斜して突出しています。 下の唇が出ているように見えますが、上の前歯の先端が下唇の裏側に当たっているからです。 オトガイに”梅干”ができています。 唇が閉じにくくてこうなっています。 (”梅干”解説は下記をご覧ください。)
 
 
お口の中の写真 上顎前歯の2本が内側に転位しています。 右下の5番目の歯が元々なくて、6番目の第一大臼歯が前に倒れています。 (右中写真)
そして、4番目の歯(黒く変色した歯)が後に傾斜して、プラスチックを足して隙間がうめられていました(左下、右中写真)。 これは良くないです、しっかりと矯正されないといけません。
下顎全体の歯並びは凸凹がひどいわけではありませんが、歯槽骨の幅をこえて歯列が拡がっています。 これもいけません。 骨を外れて歯列が拡がりすぎると、歯茎が退縮して下がってしまうのです。下の第一大臼歯で著明に見られます(右中、右下写真)。

診断と治療方針
 この症例の分類は上下顎前突症です。 骨格性の問題ではなく、歯性の問題です。 歯が原因であるため、抜歯を許されれば治療は比較的簡単です。 上顎第一小臼歯(前から4番目)2本と、下顎左側第二小臼歯(5番目)で計3本の抜歯の矯正をしました。
更に下顎の歯列を小さくするために、右下4番目の歯の後ろのプラスチックを削り落として隙間をつくりました。
 





 

治療後

2年4ヶ月の矯正の動的治療を行いました。 矯正治療内様の濃さから考えて、評価できる矯正治療期間です。

お口元の写真
 変化がはっきりとわかります。 鼻の下の部分が、すっきりしました。 オトガイの”梅干”が消失してもへッこんですっきりした感じです。 お口元の審美性は抜群です。

 
 

お口の中の写真
では、上下顎の歯列は完全な状態に矯正できています。下顎も歯列が小さくなって、歯が歯槽骨の中央付近に位置しています。 右下第一小臼歯も形が本来の大きさに修正できています(左上下)。  また、右下第一大臼歯との関係も良くなり、歯が整直に矯正できています(右中写真)。
奥歯の上下のかみ合わせは、お得意のファスナーがかみ込むように完璧な状態に矯正できています。 
上下の前歯の機能的なバランスも改善されました(右中段の写真)。

抜歯することによってこのようにいろいろと良い点を多く得ることができるのです。 非抜歯矯正でアプローチすると、このようなすっきりした治療症例には到底ならないでしょう。

この方のご希望で第三大臼歯(親知らず)を抜歯しないで配列しました。
これで期間が延びましたが、矯正治療結果には大へんに満足されました。 

  
  オトガイの”梅干”についての解説 
 

お口を閉じる場合に、お口元の筋肉に力を入れて無理やり閉じないと口があいてしまうことはありませんか?
また、そのときのオトガイにはザラザラとした”梅干”ができていませんか? 
 
この現症は口唇閉鎖不全と呼ばれる状況です。
上または上下の歯が前にとび出ていると唇が閉じにくいため、無理やり閉じるとオトガイ部にオトガイ筋の過緊張が生じ、軟組織が”梅干”状に硬くザラザラになってしまうのです。

左の図は、矯正治療前後の比較を行っているところです。  
治療前(黒)は上下の前歯が傾斜して前突しているため、上下の唇をとじるとオトガイ筋に過緊張が起こり、オトガイの自然なカーブが失われています。 
抜歯矯正治療によって、治療後(赤)では前歯の傾斜と前突が改善されたため、上下の唇を無理やり閉じる必要がなくなりオトガイに固有の自然なカーブ現れています。 (このカーブは元々骨に存在する固有のものである。) 

このように、オトガイ部の軟組織に”梅干”のある人には、抜歯矯正した方がお口元が格段に改善される場合が多いのですね。 

  
  歯列の大きさと歯ぐきの退縮について の解説
 

矯正治療前の下顎の全体を撮影したものです。 

さて、確かに凸凹は少ないですね。 大体ならんでいるように見えますね。
ところが、歯の内(裏)側の歯肉(はぐき)ばかりがよく見えています。 一方、歯の外側の歯ぐきはほとんどみえません。 すなわち、 歯の一本一本が外側(表側)に傾斜して並んでいるためなのです。 

ことばを変えれば、歯が骨の中心から外側にはずれて、骨のないぎりぎりにの”がけっぷち”に位置していることを示しています。 そのような悪い条件にある歯は一体どのようなめにあうのでしょうか。

左の写真を見てください。 同じ人の左下(向かって右)の歯の根元を拡大してみました。
 歯肉(はぐき)が下がっている歯が2本ありますね(真中と右側)。 
歯の根元が露出しています。 
骨の中心から歯がはずれ骨のない部分に歯が出てくると、このように歯ぐきが退縮して歯周病に対して弱くなってしまいます。 

左の写真は同じ人の右下(向かって左)の歯の根元です。 
歯ぐきの退縮の程度のひどさがよくわかるでしょう? ここまでくると、知覚過敏といって水や風で歯がしみるように痛んだり、虫歯の原因となる可能性があります。 
更に年齢がすすめばひどい歯槽膿漏になって歯が失われてしまうかもしれません。
この方は今の歯並びが確立してからごく短期間(10年にして)で、わずか20歳代でここまで悪くなってしまいました。

さて、このような症例で、非抜歯(抜歯をしない)矯正治療すればどうなるでしょうか? 

わかりますね、少し凸凹があるので歯列は現状より少し拡大した大きなアーチになってしまいます。 その結果、歯ぐきの退縮は今以上にひどくなるでしょう。 
したがって、このケースでは抜歯によって歯列を現状より小さくし、歯が骨の中心近くに位置するような方向の治療が必要です。 だから、何でもかんでも歯を抜かないことが良いというわけではないのです 
このような別の観点から物を見る”診断力”が必要と思います。

左の写真は矯正治療後です。 矯正治療前と比較してください。
歯の裏側の歯ぐきの見え方が少なくなり、歯の外側の歯ぐきも見えるようになってきました。 骨の中心に歯が位置してきている証拠ですね。

 

 


   

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●サイトの作製責任者 院長 好田春樹  歯学博士 日本矯正歯科学会認定医 日本矯正歯科学会専門医
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