好田矯正歯科/症例(治療例)

 
 

  


  矯正歯科を大阪・京都・神戸でお考えなら専門医の好田矯正歯科。

 上下顎前突症
  (その1)


上下顎前突症は上下の前歯が傾斜して前に出ている症例を言います。
お口元が出ていることが一番の特徴です。 歯列の矯正だけでなく唇を含む
お口元全体を視野に入れた矯正治療が必要です。
今回の矯正治療は無理なく目標を達成しました。 

インターネット予約 

メール相談

好田矯正歯科 大阪府茨木市駅前1-2-24  TEL 072-620-6048

Home 

 


  Home  >  成人症例の公開 > 上下顎前突症(その1)

 

治療前 

お口元の写真
鼻の下と上下のくちびるかなり突出しています。 オトガイの部分がたいへん後退しています。 ”全く、オトガイがない”と言いってもいいような状態です。 
 
オトガイの表面が”梅干の種”のようにでこぼこに見えますね。 これは、上下の歯が前にとび出ていてくちびるが閉じにくい人が、無理やりにくちびるを閉じると見られる現象です。 オトガイ筋という皮下にある顔の表情筋の収縮が原因です。 

(あなたも試しに下くちびるを無理やりに上の方へ上げるように筋肉に力を入れてごらんなさい。 そして、オトガイを触ってみてください。 ”梅干の種”ができますよ。)   

20才の女性、学生さん
主訴(患者さんが一番気にして訴えていること)は、上の前歯が前に出て、くちびるがとじにくいことです。 ウーン、かなりですね。
こういう方は日本人にはかなりたくさんおられるはずです。
 
    お口の中の写真
上の前歯全体が相当に前に傾斜してとびだしています(左側、右側)。 同時に、下の前歯も前に傾斜してとびだしています。 この状態を上下顎前突症といいます。 更に、下の前歯は凸凹にならんでいますね。

診断
 
この症例の分類は上下顎前突症です。 
問題は上下前歯の傾斜度が原因です。
  治療方針
上下の前歯をひっこめて口元の審美性と上下前歯の機能の改善を目的にした矯正治療を計画しました。 そこで犬歯(3番目)の後ろにある上下第一小臼歯を左右であわせて4本抜歯の矯正治療をおこないました。


私の矯正専門医としての考え方
顔を真横から見たときの、上の前歯と下の前歯がなす角度のことを、インターインサイザルアングルと定義しています。 この症例のインターインサイザルアングルは100-110度ぐらいとみられ、決して良い状態ではありません。 上下前歯が内側に入って、上下顎前突症が改善され歯が立った状態のなればこの角度は大きくなります(この症例は治療によって120-125度程度に改善された)。 
  
  米国南加大学元教授のスタイナー博士(故人)はこの角度の目標値は131度とする発表をされました。 後年、同大学臨床教授のルート博士(故人)は更に厳しい137度を治療目標と提唱されました。 この数字はたんに審美的な治療ゴールとして決められたものではありません。 前歯の咬合機能を念頭においた治療ゴールであり、彼らの数十年間の臨床経験から得られた経験値であると考えられます。 

 私は、機会があってルート博士に直接、教えを得られる機会があり幸運でした。 
単純に歯が前にとび出して格好が悪いから抜歯するわけではないのです。 前歯の咬合機能を良く考えた上での科学的な判断による抜歯の選択である、ということなのです。 いずれにしても、131-137度の治療ゴールはかなり厳しいものです。 
 



 

治療後

お口元の写真 
おおいなる変化が見られました。 
患者さんが一番気にしていた上の前歯がとびでている問題は改善できました。 鼻の下がすっきりし、上下のくちびるがへっこみ自然な美しさが得られています。 

これにくわえてオトガイが新たに出来上がったように見えますね? まるで、美容外科治療をしたみたいですね。 いいえ、手術はしていませんよ。これは、前歯がへっこんだ分だけくちびるの軟組織に余裕ができ、オトガイの軟組織が元々の自然な形に戻ることができたためです。

術前の口元の写真ではオトガイに”梅干の種”があったでしょう。 これがみごとに消失しました。 すなわち、オトガイ筋の収縮がなくなったということ。

治療期間 1年6ヶ月
ちょっと短いようですが、少々わけがあります。 
後からわかります。 
 
    お口の中の写真
上下の前歯の傾斜が矯正されたことがわかりますね(左側、右側)。 また、一部の歯のねじれた状態も矯正されています。 ただ、この方、矯正治療の終了を急ぎすぎです。 もう少し辛抱があれば上下の奥歯を十分にかませることができるのに残念です。 もちろん、こちらも極力、説得をしましたが・・・。

評価
先にのべたインターインサイザルアングルは120-125度程度に矯正されてはいますが、厳しくみれば”完璧”ではありません。 しかし、すべての方に理想の目標値を達成できるわけではありません。歯の形や顎の骨格の状態がすべての方で異なっているので、今回の治療ではこれが限界と考えています。 腹八分目で満足しなくてはいけないこともあります。

 4本の歯を抜歯しましたが、口元の審美面と上下前歯の機能面での改善をすることができ良い矯正歯科治療ができたと思います。

このような症例に対して、非抜歯矯正で臨むことは禁忌(してはならない)です。
非抜歯矯正治療では歯列が大きくなって問題が拡大されるだけです。
抜歯矯正によって歯列を小さくしないと問題を解決できないのです。



 



   

好田矯正歯科   大阪府茨木市駅前1-2-24  TEL 0726-20-6048  

 

このサイトは矯正歯科医師によって作製・運営管理されています。
●サイトの作製責任者 院長 好田春樹  歯学博士 日本矯正歯科学会認定医 日本矯正歯科学会専門医
Copyright 2000 -2016  Dr.Haruki Kohda & Kohda Orthodontic Office All Rights Reserved 
. Since 10 February 2000